一年の計は元旦にあり、と言われる。何事も、事前の準備が大切だという諺である。ということは、今日という日は、新たな計画のためのリセッティング・ポイントに立っていることになる。大晦日は、新たな準備のための反省の機会を得る好機なのだ。
ただ、大晦日の今日が、来年を画する日となった。午前中には大阪駅で来年度の立命館大学サービスラーニングセンター科目のシラバスを、教員間で打ち合わせた。学部に所属しない教員として、立命館大学で学ぶ全ての学生に、どのようにして社会で学ぶ自己形成をもたらすことができるか、それが我々の使命である。秋に公募がかかっていたので、ご存じの方もおられるかもしれないが、来年度には1名、新たな仲間をお迎えするため、3人で相談、調整を行った。
この5年、12月31日の12時31分には、大阪市役所に集まっている。というのも、大阪市浪速区にあったフェスティバルゲートが閉鎖された2007年から、こえとことばとこころの部屋「cocoroom」の代表であり詩人の上田假奈代さんらの呼びかけで、「愛と表現のために」と掲げたパレードが開催されているためだ。趣旨は呼びかけ文を参照いただきたいのだが、少なくともここでは、言葉で想起されるであろうパレードとは全く異なる様態の行動であることを記しておこう。まだ大阪で「御堂筋パレード」があった時代に企画された、この「堺筋パレード」は、5kmほどの道のりを、静かに、ただ歩くのである。
日々、慌ただしい生活を送っているのかで、年中行事として、一つの場を大切にできる人々がいることは実に尊いと思う。これから、今年から来年を迎えるにあたっては、應典院の本寺である大蓮寺にて除夜の鐘のお手伝いである。昼間のピクニックのようなパレードとは趣向が異なるが、今年もまた、この場を楽しみにやってくる方々を迎える楽しみを覚えながら、謹んでお手伝いをさせていただくつもりだ。みなさま、どうぞ、よいお年を。
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2012年12月31日月曜日
2012年12月30日日曜日
ブービー賞
ついに、1日もブログを書かぬまま、一年を終えることになりそうだった。書くのは遅い方ではない。ではなぜ、できないのか…。言い訳は100ほど出てきそうなので、とにかく、綴ることにしよう。
大晦日の前日の今日、京都駅に集合で、岩手県大槌町で取り組まれている「ひょっこりひょうたん塾」のチームの皆さんと打ち合わせをさせていただいた。年が明けて、2012年2月2日に大槌町で開催されるフォーラムでのディスカッションの進行役にお声掛けをいただいたためだ。この塾は、東京都と大槌町との共同事業で、芸術文化を通じた復興を導くための取り組みである。一風変わった塾の名前は、NHKで放送された人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルの一つが、大槌町の沖にある蓬莱島とされていることが縁となっている。
ちょっとゴージャスなランチバイキングをいただきながらの打ち合わせの中で紹介したのが、大阪大学の渥美公秀先生による「被災地のリレー」という視点である。詳細は南山大学人間関係研究センターの紀要『人間関係研究』の第11号に所収の渥美先生の論文を参照いただきたいのだが、その大要は、被災によって支援を受けた人たちが、別の被災地へと経験交流を進めている、というものである。ただ、大槌町の「次の一手」を考える上では、「被災地間での」ではなく「被災地への」あるいは「被災地との」関係構築の仕掛けと、そのための仕込みが大切ではないか、ということを伝えるために、この「被災地のリレー」の概念を援用することとした。果たして、今日の打ち合わせでの「被災地への」問いかけから、どんなパス回しが始まるのか、楽しみである。
「ビリから2番目は狙って取れるものではないから、ブービー賞という設定がある」。そんなことを想い起こしながら、ブービーな日に慌てて更新をしてみた。まるで「駆け込み乗車」のような更新である。ブログとはウェブ上でのログなのだから、来年こそは日々の記録がのこされていくよう、よい生活習慣をもたらしたいと、誓いを立てておこう。
大晦日の前日の今日、京都駅に集合で、岩手県大槌町で取り組まれている「ひょっこりひょうたん塾」のチームの皆さんと打ち合わせをさせていただいた。年が明けて、2012年2月2日に大槌町で開催されるフォーラムでのディスカッションの進行役にお声掛けをいただいたためだ。この塾は、東京都と大槌町との共同事業で、芸術文化を通じた復興を導くための取り組みである。一風変わった塾の名前は、NHKで放送された人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルの一つが、大槌町の沖にある蓬莱島とされていることが縁となっている。
ちょっとゴージャスなランチバイキングをいただきながらの打ち合わせの中で紹介したのが、大阪大学の渥美公秀先生による「被災地のリレー」という視点である。詳細は南山大学人間関係研究センターの紀要『人間関係研究』の第11号に所収の渥美先生の論文を参照いただきたいのだが、その大要は、被災によって支援を受けた人たちが、別の被災地へと経験交流を進めている、というものである。ただ、大槌町の「次の一手」を考える上では、「被災地間での」ではなく「被災地への」あるいは「被災地との」関係構築の仕掛けと、そのための仕込みが大切ではないか、ということを伝えるために、この「被災地のリレー」の概念を援用することとした。果たして、今日の打ち合わせでの「被災地への」問いかけから、どんなパス回しが始まるのか、楽しみである。
「ビリから2番目は狙って取れるものではないから、ブービー賞という設定がある」。そんなことを想い起こしながら、ブービーな日に慌てて更新をしてみた。まるで「駆け込み乗車」のような更新である。ブログとはウェブ上でのログなのだから、来年こそは日々の記録がのこされていくよう、よい生活習慣をもたらしたいと、誓いを立てておこう。