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2012年12月30日日曜日

ブービー賞

ついに、1日もブログを書かぬまま、一年を終えることになりそうだった。書くのは遅い方ではない。ではなぜ、できないのか…。言い訳は100ほど出てきそうなので、とにかく、綴ることにしよう。

大晦日の前日の今日、京都駅に集合で、岩手県大槌町で取り組まれている「ひょっこりひょうたん塾」のチームの皆さんと打ち合わせをさせていただいた。年が明けて、2012年2月2日に大槌町で開催されるフォーラムでのディスカッションの進行役にお声掛けをいただいたためだ。この塾は、東京都と大槌町との共同事業で、芸術文化を通じた復興を導くための取り組みである。一風変わった塾の名前は、NHKで放送された人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルの一つが、大槌町の沖にある蓬莱島とされていることが縁となっている。

ちょっとゴージャスなランチバイキングをいただきながらの打ち合わせの中で紹介したのが、大阪大学の渥美公秀先生による「被災地のリレー」という視点である。詳細は南山大学人間関係研究センターの紀要『人間関係研究』の第11号に所収の渥美先生の論文を参照いただきたいのだが、その大要は、被災によって支援を受けた人たちが、別の被災地へと経験交流を進めている、というものである。ただ、大槌町の「次の一手」を考える上では、「被災地間での」ではなく「被災地への」あるいは「被災地との」関係構築の仕掛けと、そのための仕込みが大切ではないか、ということを伝えるために、この「被災地のリレー」の概念を援用することとした。果たして、今日の打ち合わせでの「被災地への」問いかけから、どんなパス回しが始まるのか、楽しみである。

「ビリから2番目は狙って取れるものではないから、ブービー賞という設定がある」。そんなことを想い起こしながら、ブービーな日に慌てて更新をしてみた。まるで「駆け込み乗車」のような更新である。ブログとはウェブ上でのログなのだから、来年こそは日々の記録がのこされていくよう、よい生活習慣をもたらしたいと、誓いを立てておこう。