ただ、新年度を迎えて、應典院では(でも?)私以外の身辺に大きな変化がありました。それは應典院の劇場部分(シアトリカル應典院)の管理と、應典院寺町倶楽部の事業運営に携わってきたスタッフが、怪我のために現場を離れなければならなくなったことです。最初の電話の印象では、それほど大事には至らないと思っていたのですが、時間が進むごとに事態が明らかとなっていきました。結果として前者は以前からスポットで管理業務を担ってきた方に、必要な日程で都合の合う限り、助けていただくことといたしましたが、後者は他のスタッフでリカバーしていくこととなります。
今日はその反動もあって、急遽、應典院舞台芸術祭「space×drama」制作者会議の司会進行を担うことになりました。この演劇祭は、夏に公募し、秋に締め切って、選考の後に冬から顔合わせと大まかな運営方針の協議をはじめ、年度が変わって4月以降に具体的な内容をすりあわせし、概ね7月の初旬から9月にかけて行われるという段取りです。また、参加劇団から1つを「優秀劇団」として選出し、次年度の演劇祭にて会場を無償提供して公演を行うという、劇団と劇場側との「協働プロデュース」の場が設けられているという特徴があります。そこで今回は、昨年度の優秀劇団の代表の方に議長役を担っていただき、昨年度の枠組みを踏まえつつ、この段階で決めておくべき事柄について、議論を先導いただきました。
会議の前には、この時期恒例となった應典院の桜のライトアップの電気を入れる作業も行いました。気づけば桜を愛でる時間もなく、このところ慌ただしい生活を送っています。もう少し余裕を持たねば、と、暮れゆく空に浮かび上がる満開の花を見て思うのでした。そして、やはり、桜は被災地にも咲くのだろうな、と、彼の地を思うのでした。
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夜は闇を楽しんだ方がよいのでは、と、ライトアップ系の催しには基本的に否定派なのですが、それでも喜んでいただけるなら、と、應典院での桜のライトアップには積極的に批判はいたしておりません…