今日は、というか、今日も、バタバタの一日だった。應典院のコモンズフェスタ会期中ながら、15日間のうち、1度も現場に足を運べない2日のうちの1日が今日である。理由は立命館大学の衣笠キャンパスでの講義日、というのが理由の一つなのだが、午前中にも足を運べなかったのは、大阪府市における文化政策について、実に久しぶりの打合せが大阪府庁でなされたためだ。例のアーツカウンシルなどについての整理なのだが、詳細は「守秘義務」の遵守を書面で約束しているため、今、ここで語ることはできない。
2012年度後期セメスターの立命館大学は、火曜日の講義が本日で終了となる。そのため、複数の科目で最終講を迎えることになり、それゆえに何らかの演出をせねば、と、工夫を重ねた。例えば、「現代社会のフィールドワーク」では、衣笠キャンパスの西門から出れば歩いて5分程の距離となる龍安寺に赴き、改めて感性を磨くことが大切であることを実感してもらうことにした。そして、18時から3時間連続で実施されるボランティアコーディネーター養成プログラムでは、前半の1コマでは、この半年の講義のキーフレーズを紐解く「早わかり」講義を行いつつ、後半の1コマでは、(コモンズフェスタにて「まわしよみ新聞」の催しが應典院でなされている時間に)それぞれに執筆されたレポートを「まわし読み」してコメントを記すというワークを行った。
ちなみに、本日の「ボランティアコーディネーター養成プログラム」は、今期セメスター、そして今年度、さらには1999年度から続く「伝統」の最終講であった。3万5千円の受講料を徴収しつつも、社会人に開かれ、1年間にわたって、10単位パックの講義群を提供するという、他に類を見ない講座も、教養教育改革の流れを受け、2013年1月16日のびわこ・くさつキャンパスでの開講分で完全終了となる。コンプライアンスという言葉が日の目を浴びる前に始まった、よりよい学びと、よりよい社会のための仕組みと仕掛けだったが、次年度からはパッケージ化された部分は前期科目の「地域参加学習入門」と「シチズンシップ・スタディーズII」、後期科目の「現代社会のフィールドワーク」と「ソーシャル・コラボレーション演習」、そして夏期集中の「全学インターンシップ」という具合に、個別の科目に解体される。終了を惜しむ声があるのはとてもうれしいのだが、にわかに「ジョブカード」制度の復活という声も聞こえてくるなかで、学ぶことの意欲をいかに喚起できるか、新たな問いに向き合うことになった気がしている。
ボランティアコーディネーター養成プログラムはVCTPと呼ばれてきたのだが、そんな記号化された講座名よろしく、現場での学びを整理する上での「公式」として、今日は「成果/結果≧1」という式を提示した。つまり、現場から得た経験知を「成果」とすれば、その「成果」の中に「結果」はいくつあるのか、という問いかけであり、逆に言えば「一つの結果から一つ以上の成果を導くことができているか」という投げかけでもある。数式化することにはピンとくる受講生はあまりいなかったようにも見受けられたが、後半のレポートの回し読みでは、ある程度、「結果(output)」と「成果(outcome)」の違いを丁寧に紐解こうとしている姿を見た気がする。何より、その過程のなかでは、自らが身を置いた現場の物語を丁寧に扱うことになるのだが、実はVCTP終了後に、アミタの熊野英介さん(実は会長職)のお声掛けで、京都に入洛中の陸前高田市の久保田崇副市長(僕にとっては1年後輩で、同じ時期に京都でCOP3を迎えた「くぼっち」)を招いた宴席を共にしたりもしていて、改めて学生時代(と、そのときに結んだ縁)で掛け替えのない関係を紡ぐことができていることを、多くの受講生に追体験して欲しいのであった。
2012年度後期セメスターの立命館大学は、火曜日の講義が本日で終了となる。そのため、複数の科目で最終講を迎えることになり、それゆえに何らかの演出をせねば、と、工夫を重ねた。例えば、「現代社会のフィールドワーク」では、衣笠キャンパスの西門から出れば歩いて5分程の距離となる龍安寺に赴き、改めて感性を磨くことが大切であることを実感してもらうことにした。そして、18時から3時間連続で実施されるボランティアコーディネーター養成プログラムでは、前半の1コマでは、この半年の講義のキーフレーズを紐解く「早わかり」講義を行いつつ、後半の1コマでは、(コモンズフェスタにて「まわしよみ新聞」の催しが應典院でなされている時間に)それぞれに執筆されたレポートを「まわし読み」してコメントを記すというワークを行った。
ちなみに、本日の「ボランティアコーディネーター養成プログラム」は、今期セメスター、そして今年度、さらには1999年度から続く「伝統」の最終講であった。3万5千円の受講料を徴収しつつも、社会人に開かれ、1年間にわたって、10単位パックの講義群を提供するという、他に類を見ない講座も、教養教育改革の流れを受け、2013年1月16日のびわこ・くさつキャンパスでの開講分で完全終了となる。コンプライアンスという言葉が日の目を浴びる前に始まった、よりよい学びと、よりよい社会のための仕組みと仕掛けだったが、次年度からはパッケージ化された部分は前期科目の「地域参加学習入門」と「シチズンシップ・スタディーズII」、後期科目の「現代社会のフィールドワーク」と「ソーシャル・コラボレーション演習」、そして夏期集中の「全学インターンシップ」という具合に、個別の科目に解体される。終了を惜しむ声があるのはとてもうれしいのだが、にわかに「ジョブカード」制度の復活という声も聞こえてくるなかで、学ぶことの意欲をいかに喚起できるか、新たな問いに向き合うことになった気がしている。
ボランティアコーディネーター養成プログラムはVCTPと呼ばれてきたのだが、そんな記号化された講座名よろしく、現場での学びを整理する上での「公式」として、今日は「成果/結果≧1」という式を提示した。つまり、現場から得た経験知を「成果」とすれば、その「成果」の中に「結果」はいくつあるのか、という問いかけであり、逆に言えば「一つの結果から一つ以上の成果を導くことができているか」という投げかけでもある。数式化することにはピンとくる受講生はあまりいなかったようにも見受けられたが、後半のレポートの回し読みでは、ある程度、「結果(output)」と「成果(outcome)」の違いを丁寧に紐解こうとしている姿を見た気がする。何より、その過程のなかでは、自らが身を置いた現場の物語を丁寧に扱うことになるのだが、実はVCTP終了後に、アミタの熊野英介さん(実は会長職)のお声掛けで、京都に入洛中の陸前高田市の久保田崇副市長(僕にとっては1年後輩で、同じ時期に京都でCOP3を迎えた「くぼっち」)を招いた宴席を共にしたりもしていて、改めて学生時代(と、そのときに結んだ縁)で掛け替えのない関係を紡ぐことができていることを、多くの受講生に追体験して欲しいのであった。