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2013年3月22日金曜日

議事は判決だから…

金曜日は会議デーである。そのため立命館の朱雀キャンパスで過ごすことが多いが、今日は朝から夕方まで、衣笠キャンパスで過ごした。立命館の会議は概ねテレビ会議システム(SONYのIPELAという、IP接続による他地点接続による会議システム)が導入された部屋で行われるので、前後の予定で参加会場に融通がきく。最近でこそ、学生たちもskypeなどを使って「画面の向こうで同席」することが多いが、skypeなどは個人間で機器と機器とが接続されるが、上記のIPELAでは会議室を接続するという理念のもと、相当の投資を伴いながらも、「この部屋の向こう」でも会議が続いているという前提が担保されている。

テレビ会議システムが活用されることで、同時に複数のことが動いていく。9時半からは「災害復興支援室定例会議」で、朱雀キャンパスをメイン会場に、衣笠キャンパスとびわこ・くさつキャンパスとが接続され、特に次年度の取り組み計画と課題の整理、連携協定を締結している岩手県大船渡市との記念事業の意見交換が主な議題だった。続いて、11時からはサービスラーニングセンターの運営会議で、11の審議事項を含む18の議題が2時間で議決された。立命館大学のサービスラーニングセンターは教学部に位置付いているという特徴があり、いわゆる教授会のような正課科目を扱う部分と、一方でいわゆるボランティアセンターのような各種の活動を扱う部分と、両側面を有しているので、自ずから会議の議題の幅は広く、量も多い。

会議は議長の「捌き」と「裁き」のいかんによって、進行の度合いと結果が左右される。そう、会議は、事前の「議題」の整理(すなわち、捌き)と、その場の「議事」の進行(すなわち、裁き)によって、組織の充実度と参加者の満足度を決定づけるのだ。以前、IIHOEの川北秀人さんによる『NPOマネジメント』では、「会議の議事録は判決文」という表現を用いられていた。多くの会議に参加し、また時には事務局の役割を担うことや、時には司会の立場を担うこともあるので、折に触れて、この比喩を想い起こす。

転じて、遅めの午後から夕方は、「会議」ではなく「研究会」と「懇親会」であった。同じ会でも、性格は全く異なる。研究会は、この1年、一部は公開で実施してきた「ボランティア・サービスラーニング研究会(VSL研究会)」で、一般には非公開で意見交換をした内容(他大学の訪問調査と、学びの効果に対する評価について、など)について総括し、次年度の課題と展望を整理した。そして、夜には京都が学生のまちであることを実感できるお店の一つ「地球屋」で、学生オフィスによる「2012年度立命館大学学びのコミュニティ集団形成助成金」を獲得した「そよ風届け隊」の福島でのボランティア活動の振り返り会を終えての懇親会にお邪魔して、福島大学の学生さんらと共に、楽しい時間を過ごさせていただいた。