昨日、三宮で過ごした夜のお酒が朝に残り、無理がきかなくなってきたのだと自省することから今日は始まった。そのため、何とか全身の血液を巡らそうと、朝風呂に入ることにした。そのとき、窓の向こうから耳に入る音から、京都市内では夜のうちに屋根にうっすらと雪が積もっていたことを知った。寒さもあって血の巡りが悪いのか、など、高血圧症や風邪気味という体調をさしおいて考えてしまう悪い癖も自覚しながら思う朝であった。
午前中はそうして自宅で作業をさせていただいて、午後からは立命館の朱雀キャンパスへ、災害復興支援室の定例会議に向かった。年が明けて初めての会議だったこともあり、議題は山盛りだった。しかし、中でも主要な議題は、年末に行われた立命館と福島県との協定締結記念事業についてであった。振り返れば3週間前の話なのだが、近いようで遠く、遠いようで近い記憶の中にある催しだ。
そもそも、12月20日の「ふくしまとはじめよう。京都・立命館」は、凄まじい連帯感と濃密な集中力によって結実した催しである。8月24日の福島県副知事による立命館への訪問時のフリートークを拠り所に、11月13日の福島県庁に往訪しての打合せが行われ、そこから財政当局との折衝を両機関を重ねて行った。結果としてチラシや立て看板での告知は1週間という短い期間を余儀なくされた。それでも「やる」ことになったたのは、今回で「終える」のではなく、今回から「はじめる」ために必要とされたためだ。
本日の振り返りでも、「はじめた」ものを、どう「つづける」かが議論となった。組織づくり(organize)よりも組織化を続けること(organizing)が難しいように、生み出す上で困ることは多いが、育て続ける上は悩みがつきない。立命館での打合せを終えた後は、應典院に向かい、以前からお世話になっている美術家の方との打合せの後、ほぼ不定期ながら年2回刊行している冊子の巻頭インタビューを行い、2003年から続く演劇に特化した舞台芸術祭の制作者会議に出席したのだが、それぞれに活動を続ける上で事業を仕上げる困難さに向き合った気がしている。ただ、それぞれに一人で抱え込まねばならない孤独感はないゆえに望みと楽しみがあるので、もう少し頑張っていくことにしよう。