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2017年7月31日月曜日

デンマークではJamaに

日本人がデンマーク語を発音しにくいように、デンマーク人が日本語を発音しにくそうにしている場面に何度か触れている。私の名前も例外ではない。Hironoriでも、Hiroでも、なかなか言いにくいようだ。オールボー大学の皆さんは、仲間であるからとして頑張って発音いただけているようだが、ちょっとしたお店などでは大抵間違って聞き取られるため、間違った聞き取られ方を予測して自分のことだと判断した上で行動する、ということがある。

そこで最近、お店で「お名前は?」と訪ねられたときには「ヤマ」と応えるようにした。もちろん、名前ではなく名字である。しかも、名字の一部である。この作戦はなかなか功を奏しており、今日で2回目となるが、なかなか感触がよい。

なぜこの作戦が奏功したか、それは今日、商品と共にいただいたレシートに「Jama」と記されていたのを見たことで明らかとなった。少なくともデンマークでは「J」で始まる言葉は「ヤ」で発音されるのである。そこで「ヤマ」は「Yama」ではなく「Jama」となって聞き取られる上、発音もまた明朗に「Jama(日本語で表記すればヤマ)」と発話される。恐らく、デンマーク以外でもこれでいける気がするので、また試していくこととしたい。

ちなみにこの方法を思いついたのは、ノーフュンス・ホイスコーレを立ち上げた千葉忠夫先生が、軒並みファーストネームだけが並んでいる学校のスタッフリストの中で、ご自身の名前を「Chiba」と掲げておられたことによる。昨年の7月にお邪魔した際「なぜ、千葉さんはTadaoと記されないんですか?」と尋ねたところ、「デンマーク人は言いにくいんだよ」と即答されたのだ。呼びにくい名前で呼ばれるより、気軽に呼んでもらえる方がよい、そのための工夫であった。日本語では「邪魔」となってしまうが、これからデンマークでは「Jama」で通していくことにしよう。