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2018年2月22日木曜日

時計の調整

夜7時半ごろ、パリのシャルルドゴール空港から羽田空港に着陸した。現地は2月21日の23時20分の出発だった。パリと東京の時差は8時間である。そのため、2月22日として生活した実感はほとんどない。

それなりに旅には慣れている。特に時差のある長旅では、移動そのものによって到着地での滞在に支障が出ないよう、工夫をするようにしている。私の方法は、飛行機に搭乗した瞬間に、時計を到着地の時刻に変える、という方法である。

飛行機という閉鎖空間の中で、時計の時刻を現地の時間にすることで、ある種の自己暗示がかかる。実際、昨日から今日にかけてのフライトでは、出発地のパリで日本の時刻、つまり朝7時に時計を合わせた。その上で、まずは少々の仮眠を取る。その後、自然に目が覚めた瞬間から、ひたすら日本の時間を気にして起き続けることによって、到着した後、泥のように眠りにつく準備が完了する、という具合である。

羽田空港を出ると、浮世絵と初音ミクが並んだポスターが歓迎をしてくれた。荷物がなかなか出てこなかったこともあって、目当ての新幹線に乗ることができなかった。荷物を置かせていただいている京都に家に行くこともできたものの、インターネットの環境が整っている静岡県の実家に向かうことにした。新横浜までバス、そこから新幹線と在来線を乗り継いで、家に着いたのは23時過ぎで、湯船につかり、温かい布団に包まれて眠りについた。