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2018年2月26日月曜日

大学でダレる経験を語り合う

朝の新幹線にて、実家から立命館大学の大阪いばらきキャンパス(OIC)にやってきた。国際線の預け荷物の基準に収まる最大限のサイズの、容積100リットルのスーツケースを抱えての移動である。バリアフリー化が進んでいる日本でも、時々、取り回しには苦労する。それでも、今回は乗車の3日前までに予約しておけば手頃な値段で「こだま」のグリーン車に乗ることができるチケットを購入していたので、普段よりはストレスフリーな移動ができたように思う。


今日から3日間、大阪でのフィールドワーク社会心理学研究会、略してFWSPである。初日はOICにて、明日は應典院にて、明後日はcocoroomと大阪市大病院と、会場を渡り歩いていく。今日は午前中に参加者の自己紹介を行い、久々の参加となる後輩が「主体性の喪失から復興へ〜不登校保護者支援の実践から〜」と題して発表した。キーワードの「聞き流す」が、参加者のあいだでバズワードとなった。


午後には、総合心理学部のサトウタツヤ先生をゲストに迎え、「TEA(複線経路等至性アプローチ)」のミニレクチャーとワークショップを行った。午後から参加する方もおられたので、午後の最初のセッションでは、11月にデンマークで参加したArt of Hostingの研修で紹介された「Appreciative Inquiry」の手法による、3人組でのインタビューを行うことにした。そしてレクチャーに続くワークショップでは、「大学時代にダレた経験」をペアになってインタビューし、それをTEAに基づくTEM(複線経路等至性モデリング)図にする、という流れをとった。


夜はOICのB棟1階にある「ライオン」にて交流会となった。杉万俊夫先生と共にFWSPの生みの親の一人、大橋英寿の指導で学位を取得されたサトウ先生にも引き続き参加をいただいた。今回は私を研究者の道に導いてくださった渥美公秀先生にもこの日に限ってご参加をいただき、また同世代の研究者との交流を深め、秋の学会シーズンに向けての研究計画を深める機会にもなった。泊まりがキャンパス内のセミナーハウスということもあって、夜な夜な飲み歩くことはできなかったものの、有意義な一日となった。