国際ボランティア学会第19回大会での「企画セッション」にて研究発表を行った。国際と名がついているものの、国内学会である。かつて大阪大学大学院人間科学研究科にあった「ボランティア人間科学講座」のメンバーが中心となって設立した学会であることが、その名前の根拠になっている。ボランティア人間科学講座に国際協力論という研究室が置かれていたのである。
私もまた、ボランティア人間科学講座の出身のため、この学会に長らく関わりを持たせていただいている。初めての発表は大阪大学大学院に在学中の2004年度の第6回大会(2005年2月19日)で、同志社大学在職中には2006年度の第8回大会(2007年2月24〜25日)の実行委員長を、立命館大学に移った2011年度には第13回大会(2012年2月25〜26日)の実行委員長を務めさせていただいた。2008年からは理事に就き、3年任期であることを鑑みれば、今年度は4期目の1年目となる。その間、1期目には不慣れな編集委員長の職に戸惑い、発行遅延などの迷惑をかけてしまったものの、同じ委員会の先生方(特に、森定玲子先生)のお力により、判型の改変やインターネットでの公開など、精力的な取り組みを重ねることができた。
理事会は昨日に滞りなく終えていたため、今日は発表に集中した。今回は同志社大学にていくつか研究指導をさせていただいた宗田勝也先生(同志社大学政策学部)との共同発表である。タイトルは「集合知の観点から見たコミュニティのレジリエンス創出のための視点〜支援の当事者が主体となるコミュニケーションデザインの実践事例から〜」で、シリア紛争を背景に日本の大学生を中心に生まれた取り組み「Share My Heart Action」を主な事例に取り上げ、遠くの他者を思う実践の場に参加した人たちに、どのようなエンパワメントがなされたのかを検討するため、東日本大震災における災害復興支援の事例との比較を行う、というものとした。そして、フランスの社会学者リュック・ボルタンスキーによる哲学的な観点(Boltanski,1999)と、デンマークのシステム工学者エリック・ホルナゲルによる「Safety-II」(Hollnagel, 2014)の視点をもとに、レジリエンスの高いコミュニティへの設計概念を検討することを目的にした。
最近、いわゆる15分〜20分の口頭発表を避ける傾向にある。それは与えられた時間で一方的に伝える型式では、発表を通して参加者とのあいだで内容の掘り下げることや、至らない点を深めることが難しいと感じるようになったためである。英語力の低さも重なって、そのため国際学会ではポスターセッションを、国内学会でもポスターセッションあるいは今回のようにワークショップ型式を選んでいる。実際、今回もいくつかの対話を重ねることで「これから」の方向を展望することができ、宗田先生とは発表直後の昼食時に加え、いわゆる無国籍料理での懇親会の後、新丸ビルの蕎麦屋さんで次の一手を練ることができた。
私もまた、ボランティア人間科学講座の出身のため、この学会に長らく関わりを持たせていただいている。初めての発表は大阪大学大学院に在学中の2004年度の第6回大会(2005年2月19日)で、同志社大学在職中には2006年度の第8回大会(2007年2月24〜25日)の実行委員長を、立命館大学に移った2011年度には第13回大会(2012年2月25〜26日)の実行委員長を務めさせていただいた。2008年からは理事に就き、3年任期であることを鑑みれば、今年度は4期目の1年目となる。その間、1期目には不慣れな編集委員長の職に戸惑い、発行遅延などの迷惑をかけてしまったものの、同じ委員会の先生方(特に、森定玲子先生)のお力により、判型の改変やインターネットでの公開など、精力的な取り組みを重ねることができた。
理事会は昨日に滞りなく終えていたため、今日は発表に集中した。今回は同志社大学にていくつか研究指導をさせていただいた宗田勝也先生(同志社大学政策学部)との共同発表である。タイトルは「集合知の観点から見たコミュニティのレジリエンス創出のための視点〜支援の当事者が主体となるコミュニケーションデザインの実践事例から〜」で、シリア紛争を背景に日本の大学生を中心に生まれた取り組み「Share My Heart Action」を主な事例に取り上げ、遠くの他者を思う実践の場に参加した人たちに、どのようなエンパワメントがなされたのかを検討するため、東日本大震災における災害復興支援の事例との比較を行う、というものとした。そして、フランスの社会学者リュック・ボルタンスキーによる哲学的な観点(Boltanski,1999)と、デンマークのシステム工学者エリック・ホルナゲルによる「Safety-II」(Hollnagel, 2014)の視点をもとに、レジリエンスの高いコミュニティへの設計概念を検討することを目的にした。
最近、いわゆる15分〜20分の口頭発表を避ける傾向にある。それは与えられた時間で一方的に伝える型式では、発表を通して参加者とのあいだで内容の掘り下げることや、至らない点を深めることが難しいと感じるようになったためである。英語力の低さも重なって、そのため国際学会ではポスターセッションを、国内学会でもポスターセッションあるいは今回のようにワークショップ型式を選んでいる。実際、今回もいくつかの対話を重ねることで「これから」の方向を展望することができ、宗田先生とは発表直後の昼食時に加え、いわゆる無国籍料理での懇親会の後、新丸ビルの蕎麦屋さんで次の一手を練ることができた。