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2018年3月29日木曜日

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日本に戻って2日目である。晩の帰国となったため、実質は今日が1日目のようなものである。むしろ昨日は異邦人のような感覚に浸っていた。マスクをして歩く人の多さ、ちょっとしたことでクラクションを鳴らす人々、何より公共空間でのアナウンスの多さ、など、目と耳にすることに違和感を禁じ得ない。

今日は役所に転入届を出しに行った。デンマークから離れる時には、インターネットで予約し、5分以内で一人で家族全員の手続きが出来たものの、日本では少し勝手が違うようである。「帰国日の確認のためにパスポートが必要」とのことで、慌てて妻に持ってきてもらうことにした。ただ、自動化ゲートを使ったためにスタンプが押印されていないため、「帰国日を証明する根拠資料がない」という切り返しを予測し、搭乗券も持参してもらうことにした。

転入届が受理された後は、マイナンバー通知カードの住所欄の書き換え手続きに行った。すると、「通知カードのままにするか、マイナンバーカードにするか、どうされますか?」と訊ねられた。「この場で写真も撮りますよ」と、作成を勧めてこられた。「つくるとどうなるのですか?」と逆に訊ねてみると、「年内にはコンビニで住民票をとることができるようになるのですが、これからですね」と、晴れないやりとりが続く。

マイナンバー制度が導入されたのなら、いっそ、その管理のもとで、私の情報を一元化して管理して欲しい。個々の事業者・事業所などが個別に管理するよりも、理に適っているはずである。もし、その理が理不尽とされるなら、それだけ国家への信が揺らいでいるのであろう。はてさて、新たな制度が活かされないというメタレベルの制度疲労があるとするなら、いつ、どのようにして変わっていくのだろうか。