今日のお題は「a crisis for women of color」で、米国ではCOVID-19により、特に黒人・ヒスパニック系の非正規雇用の女性は男性に比べて職を失っている傾向が顕著となっているというものだった。統計データに加えて、聖書(マタイによる福音書25章29節「だれでも持っている人は更に与えられて豊かになるが、持っていない人は持っているものまでも取り上げられる。」:新共同訳)にちなんで社会学者が名付けたという「マタイ効果(Matthew effect)」という言葉が紹介されていた。貧富の差、男女の差、人種の差、それぞれの格差の広がりに対する表現である。好循環と悪循環、そのどちらかのループに入っていると、そこから抜けることは困難な状況にある、と著者であるケンブリッジ大学のダイアン・コイル(Diane Coyle)先生は指摘する。
ちなみに先週はまだ設置されていた京阪京橋駅ホームのゴミ箱は、既に撤去されていた。1月10日付の「まいどなニュース」の記事では、京都新聞社の記者による京阪電鉄の広報への取材から理由は「段ボール箱やフライパン」といった「不正に持ち込まれる家庭ごみにある」と示されている。虚構新聞の記事ではない。これくらいいいだろう、という軽い気持ちが悪循環をもたらした例としても捉えられるものの、コロナ禍においてはそうしたゴミ処理コストは経営面にも一定、重くのしかかるところがあっただろう。
京阪電車の駅からゴミ箱が撤去されたことにより、特に京橋駅では固有の困り事が発生することに今日、気づかされた。それは京橋駅の上りホームの売店ではフランクフルトが名物として売られているためである。ただ、中之島線から特急へと乗り換える折、野菜ジュースなどを購入して会計を済ますと、その横に食べ終わったフランクフルトの串入れがが置かれていて、許可を得て撮影をさせていただいた。きっと、フランクフルトが好きそうな表情を浮かべていたのだろうと、店員の方の反応から想像しつつ帰路につき、立命館大学の「Withコロナ社会 提案公募研究プログラム-Visionaries for the New Normal-」に採択されたプロジェクトのミーティングに参加した。
「串はこちらへ」の字が「お持ち帰りできます!」より目立つ印象
(Leica M9-P, 35mm, f/9.5, 1/30, ISO400)