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2026年4月3日金曜日

惜別の生花コーナー

田鶴浜での滞在型のフィールドワークを始めて最初の週末である。4月1日から3日間が過ぎただけだが、京都と能登を往復してきた45回とは異なった時間の流れに身を置いている気がする。1日は元データが見つからない案内状をMicrosoft Wordのファイルに起こすことから始まり、「ふらっとカフェ」再開への打ち合わせ、マットレスの搬入、さらには今後の取り組みの軸となる築150年ほどの古民家の公費解体完了の立会と続いた。昨日は午前中に読売新聞能登支局からの取材対応、そして田鶴浜地区コミュニティセンターでの「ふらっとカフェ」の新年度初回開催のお手伝いをさせていただいた。

今日は午前中と午後に2つのオンライン会議があった。午前中は昨年度にコーディネーターとして携わった防災・減災をテーマとしたリスクマネジメントに関する講座について、午後はある学会の論文賞の選考にかかる打ち合わせだった。いずれもZoomミーティングでの開催であった。便利になったものである。

そのZoomというサービスを2016年に教えてくれたのが、大学時代からの盟友の一人、谷内博史さんである。谷内さんとのご縁は、東日本大震災の後に立命館の百年史編纂室が企画した座談会の記事(「阪神・淡路大震災」と学生ボランティア活動)として、立命館百年史紀要第20号に収められている。その後の活動についても、大阪ガスのエネルギー・文化研究所による研究会記録(地域参加を通じた学びのコミュニティづくりに携わって~教育災害や学習災害をもたらさないように~)で収めていただいた。そもそも、私がこの1年を田鶴浜で過ごそうと思うようになったのは、令和6年能登半島地震の発災直後、七尾市の能登島地区で暮らしていた谷内さんを尋ねていったことがきっかけになっている。

今日は谷内さんに誘っていただいて長めのランチを能登島でいただいた。かつては能登島大橋のたもとで営業されていたものの、同じ能登島内の閨(ねや)にある民宿で仮営業されている店舗に連れて行っていただいた。またの再会を誓いつつ、17:15の田鶴浜地区コミュニティセンターの執務時間終了後に訪れた和倉温泉駅近くのスーパー「どんたく生鮮市場」に訪れて、七尾花正さんによる生花コーナーが2月で閉じたことを知った。「パンとバラ」の逸話ではないが、生存のためのよすがだけでなく、生活をよりよく保つための手がかりもまた求められる中で、復興への道のりが進められていけばと願っている。