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2013年4月8日月曜日

春という季節

「春はお別れの季節」と歌ったのは「おニャン子クラブ」だが、私にとって春は「出会いと出会い直し」の季節である。例えば大学の科目の受講生などは、新たな出会いの象徴だ。その中でも、昨年度の講義を受けて、より深い学びを得たいと、私が担当する別の科目を受講する学生にも出会うことがある。この場合、新たな年度での出会い直し、となる。 

今日は、より正確に言えば今朝は、この「出会い直し」を含む、受講生との「出会い」のための選考を行った。立命館大学サービスラーニングセンターの科目のうち、現場との関わりを通じて学ぶ(すなわち、サービスラーニングという教育手法を用いた)科目は、「予備登録」が必要とされているためである。予備登録という言葉ではピンと来ないのなら、register(登録)のためにpreparation(事前準備)が必要な科目、と捉えていただいたらいいだろう。そうしてentry(応募)された内容に対して、一部は受入先からの助言をいただきながら、受講の可否を判定していくのである。

予備登録では、短い分量ながらも、なぜ、その科目を受講したいのかという「物語」を問う。ここで「動機」を問いかけているわけではないところが重要である。なぜなら、動機は後からついてくるためだ。もっと言えば、続ける理由(いわゆるモチベーション、すなわち動機づけ)を見いだす過程において、過去を想起する中で、「来た道」と「行く道」をつなぐ上で、その「原点」を回想的に語るのが「動機」だと、私は捉えている。よって、選考にあたっては、「私こそが相応しい」という自己アピールの度合いよりも、「仲間と共に悩んでいきたい」という(学びの)環境とのフィット具合を、受講可否を判断する観点としている。

こうして、大学における受講生との出会いや出会い直しだけでなく、多様な活動の現場においても出会いや出会い直しを経験する。例えば、今日の夜は、2006年度から携わっている、インドネシア・ジョグジャカルタとの「手仕事・手作業・テクノロジー」の「コラボ—レーション」を進めるプロジェクト「てこらぼ」の例会であった。さしずめ月例会のように多彩な顔ぶれが会するのだが、今日は長らく欠席が続いていた方の参加を得たので、改めて新たな「何か」を生み出すためには何が必要なのかを、後席も含めて活発な議論を行うことができた。ちなみに昼には、この半年間お世話になるTA(ティーチング・アシスタント)さんとの出会いもあり、そこでは彼の指導教員と間接的に出会い直したりで、何とも、いい春を迎えたものだと、心地よい酔いに包まれて家路についたのであった。

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