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2018年1月2日火曜日

今年初の日の出

元日のデンマーク・オールボーは終日、太陽にお目にかかることはできなかった。もっとも、こうした天気はデンマークでは珍しいことではない。今日もまた、不安定な天気だと、慣れてしまっている。不意の天気の変化に対応するためか、傘よりもレインコートが好まれているように思う。

今日は終日晴れだった。朝一番、寝室に射し込む陽を確認し、思わずカメラを持って外に出てしまった。東の空から太陽が昇り、ちょうど今の住まいの中庭に、陽が射し込むところだった。自分でも納得のいく一枚を収めることができた。

こどもの頃、年始に放送されるCMなどに、初日の出を思わせる日の出のシーンが盛り込まれているのを見て「天気が悪かったら撮影が大変だな」と無邪気に思ったことがある。幼い私は、初日の出を思わせるシーンの日の出は、いつかの元旦の日の出を収めたものだと想像していたためである。後になって、多少、季節の影響を反映するとはいえ、別に元旦に撮影した日の出のシーンでなくてもいいのだ、と理解し、合点がいった。

昨年の元日、法然院にお参りをした。應典院に勤めていた頃は、除夜の鐘の作務の後、修正会(しゅしょうえ、と読む)に出てから帰宅をしていたものの、2016年3月でお寺を離れたために、何らかの身の振る舞いを考えようと熟慮した結果である。そして、梶田真章貫主の法話を伺い、改めて自分が大切にすべきことを見つめ直すことができた。あれから1年、「元旦」とは「元日の朝」を意味するといったことも気づかせていただいたことを思い出し、早くも、来年の元旦や元日の過ごし方に思いを巡らせた。