オンライン授業にはいくつかの形態がある。今回はハイブリッド授業と呼ばれる対面とオンラインとを組み合わせた授業でも、ハイフレックス型と呼ばれるものに相当する。例えば、京都大学による授業解説ページでは「同じ内容の授業を、対面とオンラインで同時に行う授業方法」と定義されているものである。今回は大きなトラブルはなかったものの、対面でもオンラインでも、どちらの参加であっても、相互に対話が比較的ストレスなくできるために、ということでマイク内蔵スピーカーを持参したことで、ささやかに環境改善のお役に立てた気がする。
ハイフレックス型の英会話のクラスに参加した後は、自宅に戻って科研費に採択されたプロジェクトの打ち合わせに出席した。こちらは当初は参加予定だった1名の先生が業務との調整がつかなくなったため、後ほど閲覧できるようにレコーディングがなされることになった。約2時間の対話の中で、途中、誰からかは忘れてしまったが、欠席された先生へのビデオレターにもなると捉えた方がおられて、その方へのメッセージや問いかけをあえて織り込んで議論が進められていった。一部の時間はミュートかつビデオオフで参加されていた時間があり、時折チャット機能を使って反応が寄せられたのも、オンラインでのミーティングならではの展開だったように思う。
そして今日はそうしたオンラインでの講座や打ち合わせに加えて、急速に普及が進みつつあるClubhouseのRoomを初めて開いてみた。駅までの移動のタイミングで開いてみたところ、大学時代からの盟友と、その当時に知り合った方が入ってこられたのである。実は1月30日に招待を受けて、2月1日に参加手続きを終え、今日になって実際の利用を始めるまで時間が経過してしまったのは、新たな物事への好奇心を失いつつあるのかもしれない、と自らの老いを感じていたところであった。しかし、やはり経験というのは重要なことで、こんな使い方があるかもしれない、といくつかのアイデアを思い浮かべることができた。