久しぶりのブログの更新である。もはや、日記とは言えない速度での更新となってきた。いっそ、やめてもいいのだろうが、なかなかやめられない。そのあたりが私のダメなところだ。
更新をしようと思ったのも、素敵な結婚の祝宴に招かれたためである。一応、ということばを付けるべきではないのかもしれないが、一応、部下が新郎の宴であった。100名規模の大きな会で、しかも表現者たちの豊かな趣向で、ほほえましく、しかしよく練り上げられ、加えて感動的なときを過ごすことができた。いわゆる披露宴という形式ではないため、引き出物という性格ではないのだが、持ち帰らせていただいた一品も、参加者それぞれの背景に深い関連を見いだした逸品であった。
会場の名前が「パンゲア」であったのも印象的だった。その昔、社会の授業で習った(と思われる)大陸移動説に基づいて出てくる大陸の名前である。今はそれぞれに分裂した大陸は、その昔一つだった、というアレだ。二人が結婚するという区切りの機会を、そんな名前の場所で行うというのも、実にしゃれている。無論、この名前だけで会場が決まっただけでなく、昔倉庫であった場所だとか、あるいは生まれ育ったまちにあるだとか、さらには大きな駅から徒歩圏内であるとか、複合的な理由でそこになったのだろう、が。
印象的だった場面を挙げればきりがないが、それでも、一つだけ紹介させていただきたい。それは、新郎と共に表現者としての共通体験を持ってきた作家が、新郎に「なりきって」の歌とお話を披露した、という点である。それは、準備委員を務めた仲間たちとの議論を通じて、それぞれの創意工夫の中から生まれた作品であったという。そうして、それぞれに、またそれぞれの家族に、さらには参加者全員に、ひいては場所を提供された会場に、丁寧な配慮と最大の敬意が払われていた祝宴に招かれたことのよろこびをここに刻んでおくとともに、新郎・新婦の幸せをつとに願うところである。