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2013年1月1日火曜日

僧として7年、ブログを続けて3日…

気づかぬうちに、「新しい朝が来た 希望の朝だ」というフレーズを想い起こすときがある。多くの人々がご存じの「ラジオ体操の歌」である。その昔、正月になると「初日の出」のように演出されたCMなどを見ると、「よく、こんな風景が押さえられたな」と思ったりもした。しかし、よく考えてみれば、変わらず、朝はやってくるのだから、別に1月1日の日の出を狙って撮影し、それを「初日の出の映像」として放送する必要もない。

ただ、変わらず朝はやってくるという感覚は、健康で平和でなければ抱けないかもしれない、とも考えるようになってきた。「老いを感じる」などと言ってはお叱りをうけそうなのだが、少なくとも年々「若くはない」という感覚は確かなものとなっている。何より、2011年3月11日以来、変わらない毎日を送ることができることがいかに尊いか、そんなことに思いを巡らせる場面に多数立ち会ってきている。だからこそ、今というときを大切にせねば、と、内省と自戒を重ねることも少なくない。

2012年の末、ふと思い立って、ブログを再開することにした。そして元旦の今日、「初笑い」と掲げられたテレビ番組にあまり笑いを重ねることができず、ウェブサイトをリニューアルすることにした。というのも、例年、大晦日から元旦にかけては、籍を置いている浄土宗大蓮寺・應典院での除夜の鐘を手伝わせていただき、お昼には学生時代から8年ほどお世話になった西陣のお宅に年始参りに伺っていたのだが、今年は先方が喪中であることと、旦那さんが加療中ということもあって、例年とは違った元旦を自宅にて送ることになったためでもある。一年の計は元旦にある、そんなことを大晦日に思った昨日に対し、元日の今日は「今日という、変わらない一日」をどう過ごすかを思いながら、時間を過ごしてみた。

浄土宗の僧侶になって7年、まだまだ、その教えを生き抜いたとはとうてい思えない。それでも、「ウェブ上の日記(ログ)」を続けていくという、自らが立てた誓いは、年をまたいで続いている。2013年、変わらずこのブログが更新できれば、と思う。どうか、皆さんも変わらず、自らを律して、この時代を生き抜いていかれることを願うところである。