3日の住居の契約と住民登録、4日の荷物の受け取りと続いて、今日は銀行に口座の開設に行った。住民登録をした足で行けばよかったと、後になって思う。しかし、時間は戻せない。またも、バスに乗って市内に出た。
デンマークにはいくつかの銀行があるが、結果としてDanske Bankとした。直訳すればデンマーク銀行となり、メガバンクの類に位置づけられる。理由はホームページにて英語の案内が多いことと、家賃の振り込み先もまた、同じ銀行だったためだ。もっとも、日本とは制度が異なるので、同一銀行だから振り込み手数料が無料になるとは思っていないが、何かとつぶしがきくのではないか、という安易な安心感のもとで契約に伺った。
いざ手続きとなったが、A4用紙両面でいくつかの質問に回答しなければならない。中でも、銀行側から見ると、給料が支払われているかどうかが最重要の問題とのことである。今回、私はオールボー大学の客員研究員として招聘状をいただき、大使館から滞在許可をいただいているものの、オールボー大学からは給与を受け取らず、学外研究制度により訪問する元となった立命館大学から給料が保証されている立場にある。そのため、今度は国際送金を受け取る可能性があるのか、あるとすれば年間何回くらいで、どれくらいの額か、など、担当の係の方から質問が重ねられた。ちなみに無給でも就労者としての資格ある私に対し、妻は無職という位置づけのため、銀行口座は開設できず、私の口座を共有するというのがこちらの流儀という。
無事、書類を提出すると、「自宅に手紙がつくので、届いたらそれを持ってきてね」と案内、約1週間ほどかかるそうだ。ちなみに、私の分は銀行口座開設と同時にデンマーク政府による電子手続きに必要なID(NemID)の発給もお願いできたので、妻の分だけ、市役所にて発給手続きをすることとする。いわゆる「申請書」の記載も不要で、窓口で言えば「このコードと改めて郵便で届くコードを入れて手続きを終えてね」と、実に小気味よく手続きが完了する。銀行に行く前、交通系ICカード(rejsekort)の発行のために交通局(のようなところの)窓口に行ったが、こちらは写真を忘れたので、また、近々伺うこととしよう。