今日は名古屋に日帰りで出かけました。あらかじめ予定を組むことができた行きの列車はEX早特7[普通車用]で押さえました。帰りは時間を流動的に調整できるよう、予約をせずに参りました。実家への帰省などでは、前日まで購入できるEX早特1で京都〜浜松を自由席で移動することがあるのですが、あいにくEX早特1は名古屋〜京都の設定がないのです。
名古屋での予定は、立命館大学サービスラーニングセンターの「ボランティア・サービスラーニング研究会」での、日本福祉大学の山本克彦先生との対話を行うためでした。テーマは「災害救援と大学とのコーディネーション」で、案内文(https://www.ritsumei.ac.jp/slc/event/detail/?id=514)では、「災害多発時代における災害救援に対する大学の向き合い方について改めて深める機会」にと位置づけて企画したものです。Zoomミーティングでの開催のため、別に同じ場所で集う必要はないのですが、昨年の7月と11月の回で、それぞれ話題提供者の方と同じ空間でラジオ番組のように語り合うことが、少なくとも司会・進行役を担う私にとっては緊張感がより高くなり、結果として参加者の皆さんとテーマを深める上でよりよい場になる、という実感を抱いていました。そこで今回は名古屋市内で会場を確保し、山本先生には知多半島から出向いていただき、私もまた京都から足を運ぶことにした、という具合です。
山本先生とは私が立命館大学大学院理工学研究科に在籍していた際、その研究フィールドとした草津コミュニティ支援センターでお出会いしました。その後は直接の関わりはあまりありませんでしたが、東日本大震災と令和6年能登半島地震で、それぞれ災害救援から復興支援へと移行していくあいだで、いくつかの場をご一緒してきました。今日の研究会では、山本先生のご経歴、そして前任校の岩手県立大学での「学生ボランティアセンター」の設立(2008年)の背景と東日本大震災での取り組み、さらには令和6年能登半島地震での日本ソーシャルワーク教育学校連盟を通じた北陸学院大学の後方支援を軸としたネットワーキング、これらについてお話を伺いました。岩手県立大学による取り組みは、私が国際ボランティア学会の年次大会を担当させていただいた2012年(「大学と震災とボランティアセンター」https://www.jstage.jst.go.jp/article/isvsjapan/13/0/13_25/_pdf/-char/ja)と2022年(「再論・大学と震災とボランティアセンター」https://www.jstage.jst.go.jp/article/isvsjapan/23/0/23_21/_pdf/-char/ja)で伺っていましたが、今回はそうした学生主導による動きのアドバイザーとして大学側とどのような調整を行ってきたかについて、山本先生から直接紐解くことができました。
1時間30分の対話と終了後の30分の自由交流のあいだ、私は山本先生の取り組みのポイントを「防災と言わない防災」というフレーズで意味づけすることがありました。これは私の師匠である渥美公秀先生と、渥美先生の指導のもとで博士の学位を取得された渡邉としえさん(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjesp1971/39/2/39_2_188/_article/-char/ja)が生み出したフレーズです。2008年に学生たちが岩手で始めた鍋を囲んで学生と住民の皆さんと交流することで地域の困り事へのアプローチを探っていく「Do Nabe net」(後に、日本福祉大学や愛知県立大学でも展開:https://www.n-fukushi.ac.jp/c-lab/news/15/160325/index.html)、さらには後に警察から連携の提案も寄せられたという自転車での地域の見守り活動「いわてチャリパト隊」(https://www.iwate-pu.ac.jp/web-ipu/backnumber/pdf/ipu47.pdf)などは、文字通り防災や減災という観点を前に出さないものの、災害時(非日常)のために日々(日常)のつながりづくりを実践されてきた取り組みです。本日は山本先生からのお話を伺い、私自身も立命館大学での洗練された実践のアドバイジングを重ねていかねば、という衝動と共に、改めて師や先輩が紡ぎ上げたレトリックに敬服した、そんな名古屋でのひとときとなりました。
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