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2026年1月27日火曜日

場の担い手に手法を委ねるか自らが場を担うか

「きくかくラボ」というグループに参加しています。2007年8月24日に京都新聞朝刊に掲載された記事「今こそ地域力再生 相互補完の関係づくり必要」で取材をいただいた石﨑立也さんと、2019年に同志社大学大学院総合政策科学研究科で私が担当する科目を受講いただいた奥野美里さんからの呼びかけに応えたものです。私が最初にお招きをいただいたのは2023年の7月14日で、同志社大学近くのバザールカフェでの集まりでした。文字通り、「きく」ことと「かく」こと、とりわけ取材や場づくりなどで各種のファシリテーションに取り組んでいる方々が、各種の実験的な取り組みをする「ラボ」を展開していくので、顧問の先生のようにアドバイスが欲しい、と投げかけていただいたのでした。

呼びかけに応えるにあたり、私はあえて二極化した軸を複数示し、今後の取り組みの方針を定めてはどうか、とお返ししました。まずは「単発——連続」、「個人——集団」、「異質——同質」といった具合です。その上で、新たな活動の検討のために問いを発見して「モヤモヤ」する方がいいか、日常の見つめ直しで答えの整理をして「スッキリ」する方がいいか、こちらも提示しました。さらには対話を通じた成果物として、個別性を重視した料理本のようなハンドブックをつくるか、汎用性・普遍性・一般性を重視したレシピ集のようなマニュアルをつくるか、といったことも投げかけました。


その後、2023年には8月28日に四条烏丸のKOINにて、12月11日には同志社大学にて、という具合に転々とする中で、2024年からは堀川団地にあるKnoks! horikawaが定例の場所になりました。Knoks! horikawaでの最初の会となった2024年1月30日の集まりでは、「名刺を使わないコミュニケーション方法」というお題に対して、それぞれがどう接近するか、ちょっとした大喜利のような時間を過ごしました。そして、それぞれの得意料理というよりは旬の食材を自信のある調理法で取り扱ったレシピ集、すなわちコミュニケーションやファシリテーションの「道具箱」をつくってはどうか、という展開になりました。そこから1年半ほど、レシピ集としてまとめあげるための共通フォーマットをつくり、それぞれに整理していったのですが、やや煮詰まってしまいました。

レシピ集づくりのあいだはZoomミーティングが多用されてきたのですが、2025年9月19日、京都市役所前で集った際に、いったん動きを止めることを提案しました。レシピ集をまとめあげることができない背景として、私は「自らの手法を他者に手放していく構えができていないから」ではないかと見立てました。取り組みの初期、2024年8月2日に第29回NIE全国大会京都大会で「きくかくラボ」についてのポスター発表がなされたことも踏まえ、今後、そうした共同の何かに取り組むのかどうか、僭越ながら私から各々の姿勢を確認させていただきました。結果として、既に各々に所属があることを踏まえ、いわゆる「この指止まれ」方式でテーマとメンバーを呼びかけ、お悩みを紐解くお仲間会としてつながり続けていく、ということになりました。

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