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2026年1月21日水曜日

金箔が金に貼られるような時代に

2013年の1月から、毎週水曜日の朝は英語のレッスンの時間としています。きっかけは2012年の10月から、英語で開講する専門科目群「Japan and World Perspectives Program(JWP)」の1つとして開講された「Service Learning」を共同で担当することになったためです。JWPは衣笠キャンパスにあった学部(法学部、産業社会学部、国際関係学部、政策科学部、文学部)に所属する学生が国際社会へ進路の共通目標を設定して学ぶ教育システムである「国際インスティテュート」(2000年開設)のアドバンスト・プログラムとして、2005年に開設されました。国際インスティテュートは、国際関係学部では2011年に、その他の学部は2012年に募集停止となり、英語科目「Service Learning」も2014年度をもって閉講となりました。

私が通っているのはニューヨーク・タイムズ(The New York Times)を教材に、グループで対話するというクラスです。そのため、既に英語の科目を担当していないものの、時事問題に触れること、また英語での対話のファシリテーションの参考にと、今まで受講を続けてきました。今朝の京都は夜のあいだに降った雪がまだ残っていたため、出町柳界隈まで出向いた際に賀茂大橋から出町の三角州を見たとき、いつもよりも凛とした雰囲気のように感じました。そこで、ふと、手持ちのカメラでその空間を切り取ってみました。


ちなみに今日のお題は「There Is a Way Out of This Mess(https://www.nytimes.com/2025/12/31/opinion/trump-gilded-age.html)」、意訳するなら「この混乱からも抜け道はある」です。著者はスミソニアン国立アメリカ歴史博物館の政治史キュレーターのジョン・グリンスパンさんでした。そのため、南北戦争を経て奴隷解放の後に訪れた自由と繁栄の黄金時代(Gilded Age)がもたらされたものの、それは単に束縛からの解放が実現されただけで、むしろ安全軽視のインフラ整備、政治の腐敗、地域コミュニティの崩壊を生み出したと指摘します。その反動として1900年から1960年代まではむしろ各種の法制度などによる規制・抑制によって社会保障を実現する方策が採られたが、現在は各種の規制緩和を経て、新たな格差社会がもたらされている、という記事でした。

なかなかややこしい記事でしたが、特に印象に残ったのが、先に示した自由と繁栄の黄金時代(Gilded Age)について、作家マーク・トウェインが親友(チャールズ・ダドリー・ワーナー)に宛てた1873年の手紙で引用していたシェイクスピアの『ジョン王(King John)』からのエピソードでした。それは「金に金箔を貼る(gild refined gold)」というもので、見方によっては贅を尽くした趣向、冷静に考えれば過剰な悪趣味、そうした意味を提示する表現です。ちなみに記事で使用されていた写真は、トランプ大統領の好みで改修された大統領執務室(The Oval Office)の拡大写真でした。著者が置かれたている社会的・文化的背景も含めて、その本質を読み解く時間となりました。

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