昨日準備していた翻訳の作業は、今日、日本時間で9時半から行われていた会議のために準備をしたものだった。サマータイムが導入されているデンマークとの日本とのあいだでは、今、時差は7時間である。そのため、会議には最初から入らず、デンマーク時間で朝9時から参加させていただくという配慮をいただいた。実は前回も同じ気配りが向けられ、恐縮している。
気づけば、身の回りのデバイスだけで、簡単にテレビ会議ができる。5月も、そして今日も、LINEのビデオ通話でやりとりをした。3月にはFacebookメッセンジャーの通話機能で、移動中の車内から立命館大学に接続して、参加型ワークショップの振り返りのミーティングに参加した。ちなみに複数地点を結んだテレビ会議の経験もあり、別のプロジェクトでは昨年9月にZoomというシステムを使って大阪と北海道と石川と米国のニューオリンズとをつないで研究会が行われた。
こうしたテレビ会議のシステムを使ったことがある人にとっては実感がわくと思われるが、テレビ会議と言いながら、実は音声の質がかなり重要である。特に多くの人々が集まっている場所が親というかメイン会場となっている場合には、子というかサブ会場からは、何となくの雰囲気だけが画面から伝わればよい。むしろ、誰が何を言っているのかがわからないことの方が、議論からの疎外感を覚えてしまう。
2時間半あまり、東京の千代田区と接続しての会議の後、会議で提案した内容をフォローアップすべく作業をして、少し息抜きに外へ出ることにした。散歩がてらの買い物に出かけることにしたのだ。すると、夏を謳歌している木々に実がついていた。葉が芽吹き、花咲く後に果実あり、そんなことを翻訳のプロジェクトにも重ねつつ、よい実りを時期が迎えられるよう、精一杯の力を出していきたいと改めて決意した。