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2017年7月27日木曜日

何となく

オールボーのまちに最初に降り立ったのは昨年の7月26日だった。雨こそは降られなかったものの、澄み渡る青空だったという印象は残らなかった。オールボーの後はオーデンセに向かい、ボーゲンセにあるノーフュンス・ホイスコーレ(この6月19日に皇太子殿下が訪問された際には「北フュン国民高等学校」などと訳出された)にお邪魔した。そこでも夏の空という感じはせず、7月31日にコペンハーゲンから帰国の途につく際、コペンハーゲン中央駅から向かう列車の車窓から見た空だけが、山のないデンマークにあって、広々とした夏の空という記憶となった。

あれから1年、デンマークで暮らしているのが不思議である。もっとも、昨年の滞在は、デンマークで暮らすというか、学外研究として滞在するための事前訪問のために訪れたものであった。ご縁に感謝と記せば、縁とは良縁ばかりではなく悪縁もある、という観点を無視したことになってしまうかもしれない。ただ、本当にご縁に恵まれて、今の暮らしがある。

今日もまた、空は曇り、はっきりしない天気だった。このところパソコンでの分析作業が続いたため、雨の降らないうちに買いものに出かけることにした。すると、化学・生物学部の建物の上階部に、パンダのイラストが掲げられ、お腹の部分には「BEST AALBORG」と書かれていた。何らかのメッセージなのだろうが、誰が誰に何のメッセージとして示しているのかは定かではない。

買いものから帰る途中、雨に見舞われた。折りたたみ傘を持っていたので濡れることはなかったが、すれ違った何人かは頓着なく濡れ、とりたてて急ぐこともなく、どこかに向かっていった。午前中には8月にお邪魔する北海道・当別町でのミーティングのための資料をつくり、メッセージとストーリーが大事だと伝えたところだったのだが、かくいう私がメッセージとストーリーをうまく汲み上げ切れていないところもあるように思われる。ともあれ、一昨日から行っていたデータ分析の作業が一段落し、寝る前にはブログも書き上げることもでき、何となくベストな一日となった。