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2017年11月3日金曜日

応える・見通す・信じる

参加型リーダーシップ(Art of Hosting: AoH)のワークショップ、2日目である。朝はオプションプログラムから参加した。企画はデンマークのラジオ局でパーソナリィーをされてきたHelle Solvangさんで、音楽家という立場もあり、全身で声を使ったワークが行われた。朝食の後は、昨日の「自己紹介の時間」の振り返りがなされた。自己紹介の振り返りというと珍妙な感じがするが、あくまで「circle」という手法についての振り返りとなった。その際「輪になって語ることでよかったことは?もし、自分が進行役になるとしたら何に気をつけるか?改善への提案は?」の3段階で深めていったのだが、それを「Learning Loop」と呼ぶらしい。

その後、「きちんと参加者になるとはどういうことか」ということのミニレクチャーがなされた。レクチャーではなくミニレクチャーというところがポイントで、全てを「教える」という前提でプログラムが組み立てられていないのである。「きちんと身構える」「相手を受け入れる」「他者の考えを分かち合う」「新たな価値を創り出す」その循環をもたらす上で、自分が最も心地よい状況はどれか、そして磨く必要があるのはどの状況にいる自分か、そうした問いかけがなされる中で、同じ関心のある人とグループになって語ることが求められた。ミニレクチャーとワークで1時間半で休憩となった。

休憩の後、午前中にはもう1本「Appreciative Inquiry」のワークがなされた。これは1987年、米国・オハイオ州のクリーヴランドにあるケースウェスタンリザーブ大学で開発されたもので、探求型の質問を通して物事の価値に迫る手法である。今回は参加型リーダーシップの観点から、語り手、まとめ役、あいづち役の3人1組でインタビューを行うというワークがなされた。テーマはずばり「リーダーシップとは何か」で、私のグループは「応える(responsibility)」「見通す(visin)」「信じる(trust)」ことがなされている人、という結論に至った。


昼食後は、伝統的な組織がもつ階層構造から生きた組織へと変えるための「caotic path」に関するミニレクチャー、そしてワールドカフェと続いた。ワールドカフェのテーマも「理想的なリーダーシップはどんな場所で求められているのか」「どのようにしてリーダーシップは発揮されるべきか」と、リーダーシップづくしである。夕食前の休憩に入るとき「疲れてるね」と、1順目のワールドカフェで同じだったベルギーから参加の方と、参加へのお誘いをいただいたSørenから声が掛けられた。確かにそのとおりで、夜にオプションの「Flow game」のワークがあったが、こちらは参加せず、一人、内省の時間を過ごすことにした。