Zoomそのものはソフトウェアであるから、それを使いこなすにはハードウェアの充実も選択肢となる。ハードウェアを投入することによって、ソフトウェアレベルで対応していたことも、より早く確実に操作できるようになるためである。例えばマイクとアンプをつなぎ、カメラを増やし、スイッチャーでコントロールし、さらにエンコーダーを内蔵した配信機器でストリーミングすれば、視聴者にはより聞き心地によいコンテンツに仕上がるだろう。ただ、少なくとも今年度は、いわゆるワンオペでの配信にあたり、電池の残量を気にしなくて済む組み合わせを重視した機材の組み合わせを追究することにした。
昨日の同志社での「コミュニティ・デザイン論」でも、また本日の午前中に行われた大阪府特定非営利活動法人条例指定制度検討審議会による広報セミナーの収録でも、ハードウェアはこれまで用いてきているWebカメラ(logicoolのC910)とピンマイク(ShureのMOTIV MVL)のみで、後はZoomに搭載された機能で対応した。スイッチャーを用いない代わりにギャラリービューとスピーカービューを効果的に切り替え、ピン止めの追加と削除を使うことでカメラ切り替えをしているかのような画づくりを行った。昨日の授業では、教室で三密対策がなされていたため、スピーカーマイク(YAMAHAのPJP-20UR)を教室後方に置いて、必要に応じてマイク入力を切り替えることで対応した。これにチャットや画面共有や投票を組み合わせて進行する力量は、この1年でかなり高まったと自認している。
今日は大阪府のセミナーの収録と、1週間続けてきた立命館大学教養教育センターのオンライン相談サロンの合間に、気分転換にと近所のお店でランチをとることにした。しかし、目当てのお店は緊急事態宣言への対応で、1月25日から昼の営業をお休みされていた。落胆して家に戻ることにしたものの、その道すがら、指定のスペースに車を収めるには相当の力量を必要とすることが一目瞭然の風景に出会った。長年にわたってその腕を磨いてこられてこそ、超絶技巧が何気なく披露できるのだろうと想像しながら、最終日もまた少人数で幕を閉じたサロンにて、参加いただいた先生のご経験に耳を傾ける中、改めて日常に丁寧にかつ謙虚に向き合っていきたいと内省を重ねた。