朝から予定が続く1日だった。午前中は一般社団法人ならはみらいと立命館災害復興支援室との連携で取り組んだ「ならは31人の“生”の物語」の2019年度の参加学生とのZoomでのおしゃべりだった。この3月に卒業を控える中、今年度は現場に足を運ぶことができなかったことを受け、今後、何にどう向き合っていくことが現地の方々と結んだ約束を守っていくことができるか、といったことが論点となった。今年度、数え切れない程のZoomミーティングを行ってきたが、カメラオンでの対話で、手元でメモが取られている様子やこちらから投げかけた問いに解釈の難しさに悩む表情も垣間見る、そうした場面は今日の他にはほとんど出会わなかったように思う。
午後は鍼灸院での施術で凝り固まった身体をほぐしていただいた後、立命館大学教養教育センターの会議に出席した。こちらもまた、Zoomでの開催である。立命館大学では京都(衣笠)・滋賀(びわこ・くさつ)・大阪(大阪いばらき)と3つのキャンパスで学部の教育が展開されているため、コロナ禍の以前から各キャンパスをSONYのビデオ会議システム(IPERA)で接続して基幹会議を実施するという方法が採られてきた。先日、サービスラーニングセンターの定例会議は、次年度以降もZoomでの開催を基軸とすると決められたのだが、きっと、学内の多くの会議で同じような方針となるのではないかと予想している。何より、Zoomなど各自の端末からの参加の場合は資料がPDFで提供されるため、事務局の皆さんが事前に机上配布資料として用意する手間を省くことができ、一方で全文のテキスト検索により会議の面だけでなく後日にもまた、重要な点を参照しやすくなる。
会議の終了後は、ほぼ休みなく立命館大学教養教育センターによる「2021年度教養科目授業実施に向けたオンライン相談サロン」と続いた。本日は4名の参加だった。このサロンは1月13日付で教養科目担当の先生方に送信された「『2021年度の授業実施に関する基本方針』を受けた教養科目の授業実施方針について」という文書の内容をもとに、シラバス執筆にあたっての相談を受ける、という狙いのもと、1週間にわたって実施してきたものの、この1年のオンライン授業の経験のもと、あまり悩みや迷いは抱かれていないのかもしれない、と受け止めている。しかし、本日ご参加いただいた方も含めて、参加いただく方には2021年度の授業の設計よりも、2020年度に行った方法が果たして妥当なものだったのか第三者からの評価を得たいという観点に重きが置かれているように見受けられる。
サロンの後は、同志社でのリレー講義「コミュニティ・デザイン論」(2007年から2009年までは学部向け、2010年からは大学院科目に変更、なお2015年度は休講)に出講した。15回目は受講生のプレゼンテーションで、観光公害への対応、町内会運営の刷新、マインドフルネスと地域資源の活用、市民の行政参加、保護終了児童の継続的なケア、といった観点でレポートで執筆を予定している内容が紹介された。この授業は同志社大学大学院総合政策科学研究科と大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所(略称:CEL)が教育研究協力協定を結んで開設しているため、受講生らのプレゼンテーションに対し、関西経済連合会の「関西ビジョン2030」の検討会に参加されているCELの池永寛明顧問による濃密なコメントが重ねられた。ちなみに今年度をもって長らく科目の代表者だった新川達郎先生が定年退職を迎えるということもあり、ささやかなお礼とお祝いを、と思っていたところ、逆に新川先生から福豆のプレゼントをいただいた。
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