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2021年1月8日金曜日

赤ランプは最終のしるし

1月7日の1都3県(東京・神奈川・埼玉・千葉)への緊急事態宣言は、程なく他へも拡大されていくことが見込まれる状況にある。今、住まいを置いている京都もまた、その中には含まれる。ただ、関西では、1月5日に開催された関西広域連合の第13回新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、緊急事態宣言に対する今後の対応は京都・大阪・兵庫の3府県で協議する、との決定がなされている。この決定に基づき、3府県が政府に対して対象拡大を要請するという調整が進められたもようである。

緊急事態宣言の対象には入っていないものの、京都府では1月8日付で京都市域を対象に「飲食店に対する営業時間短縮要請の期間延長」を実施した。当初は12月21日から1月11日までとされていたが、2月7日までとされた。政府の緊急事態宣言の期日と同じである。この要請に応じた飲食店には1店舗につき1日あたり4万円が支給されるというが、飲食店に提供される食材や流通に携わる方々にも影響は及んでいくことだろう。

今日は朝から5つのZoomミーティングがあった。既にステイホームが日常となった今、珍しいことではなくなってきたものの、Zoomを知り、使ったときの衝撃はよく覚えている。それは2016年9月29日、米国ニューオーリンズに出張の際に、富山・氷見市のまちづくりの事例に関する勉強会に参加したときのことで、日本とは14時間の時差がある中、その安定した品質に圧倒されたのである。Skypeに比べて低い通信量で済むこと、ソフトのバージョンの違いによって参加できないといった問題が生じないこと、さらには参加者にはURLの案内だけで済むこと、こうした特徴に魅力を覚え、その後も徐々に使い始めていた。

2017年4月16日には、平成28年熊本地震から1年ということもあって熊本・西原村に出張していたが、お世話になった農家さんの作業小屋の横から、立命館大学に集まった受講生たちに対して、共に現地入りをした学生と共に授業のオリエンテーションを行ったのも思い出深い出来事である。COVID-19により、そうして出張先からつなぐということは少なくなったが、代わりに自宅や研究室からそれぞれの場所と結んで対話を重ねている。技術の進展に対し、改めて何を大切にしていくか、その本質をきちんと見出す姿勢が欠かせない。京都市バスの立命館大学17:43発が最終便という52系統の方向幕が赤ランプで照らされているのを見て、赤という色が直感的に視覚にもたらす効果のように、言葉や態度でも人々の模範的な振る舞いなどを促すことができるよう努めていきたい、そんなことを夕方の終バスを目にして思索にふけった。

赤く光る方向幕を最初に見たときには異界に連れて行かされるのかと思ったものです
(Nikon D40, Micro NIKKOR 40mm, f5.6, 1/30, ISO 400)


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