ブログ内検索

2021年1月7日木曜日

緊急の事態

1月7日の夕方、日本政府は緊急事態を宣言した。当面、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県に対してであるが、既にその他の自治体からも対象拡大を求める声が上がっている。昨年4月の際は、7日に東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・大阪府・兵庫県・福岡県が対象に、その後16日には全都道府県へ拡大された。発令、発出、発表、発効、多彩な表現が用いられていることも興味深いのだが、いずれにしても1都3県に収まることなく、程なく対象は広げられるだろう。

昨年4月の宣言時にも痛感したことなのだが、なぜ政府は重要な事柄を夕方に発表するのだろうか。夕方に発表されることで、残業して対応にあたらなければという動きは想定されていないのだろうか。仮に朝から持ち回りの会議を経ないと発表できないのなら、前から準備を重ねることで対応は可能なように思われる。そもそも、この日から宣言下に置かれることは報道により周知されているのだから、朝一番に宣言を発表し、その後、その日の業務時間内に当面の動きを整えていけるようにする、そんな配慮もあっていいように思う。

少なくとも私には、仕事というのは自分の作業を終えれば終わりではない、ということを口酸っぱく言われた時代があった。自分のなすべきことを果たした上で、その後に続く事柄があるのである。そのことを、新聞や映画を例にポストプロダクションという言葉を覚えておくように、と教わったように思っている。締切が設定されている意味を理解せよ、という叱責から示していただいたもので、今となってはその大切さを学生たちに説く立場に回りながら、まだまだ自分に甘いところがあることを自覚せねばならない。

今日は今年に入って初めてのZoomでの打ち合わせがあったのだが、これがまさにポストプロダクションの軽視ではないかという印象を禁じ得なかった。そこで、今日までに数回重ねて来た打ち合わせの開催事実だけが重視され、内容が深められていないことが直視できていないのではないか、と、仕事への姿勢に疑義を示させていただいた。悪いことは重なるもので、打ち合わせを終えて、身の回りのものを片付けていると、ミーティング終了時に不用意にパソコンを動かしてしまったことでカメラの背面液晶の保護ガラスが割れてしまったのである。この機材は既に修理受付が終了しているということもあって、私にとってささやかな緊急事態に陥ったのだが、インターネットで補修パーツ(在庫3)を探し当て、月末を目途にロシアから届くのを待つことにした。

軽くてCCDによる味わいを今も好んでいるニコンD40
(Nikon D3s, Micro PC NIKKOR 85mm 2.8D, f6, 1/50, ISO400)

0 件のコメント:

コメントを投稿