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2021年2月1日月曜日

張り合いとやりがい

2月になった。1年の12分の1が終わった、などという区切りで語ることもできるが、私にとっては市民しんぶんの発行日である。今年度、町内会のお役目で京都市役所の市政協力委員を担うことになったため、毎月2回、1日には全市版を、15日には区域版を、町内会の南ブロックの59軒に紙の媒体を配布している。そして、この市民しんぶんの配布にあわせて、自治連合会などを通じて依頼が届く回覧資料や配付資料を各組の区長さんにお届けすることにしている。

こうした配布物は、インターネットの用語で言えばプッシュ型のメディアと呼ばれるものとして、届いた直後に各組の長のもとにお届けして、回覧板として回していただくのが筋なのかもしれない。ただ、今年度は、年度の当初からコロナ禍ということもあり、市民しんぶんの配布時に一元化させていただくことをお認めいただくこととした。また、配布にあたってはお手紙を付し、どのような資料が配付されているのか、さらには必要に応じてなぜ配布されているのか、私の観点から示しつつ、何か不明な点や不安な点があれば遠慮無く投げかけて欲しいと、携帯電話・電子メール・LINEのQRコードを毎回つけることで、いわばプル型のコミュニケーションの手立てを示すことにした。これまで、直接電話をいただいたのは2軒(2件)、LINEで連絡があったのもまた2軒(2件)であり、多いか少ないかというと多いとは言えないものの、0でなかったのは一定の成果と言えよう。

今日はそうした地域のお役目に加えて、立命館大学サービスラーニングセンターによる「2020年度第4回ボランティア・サービスラーニング(VSL)研究会」に参加した。この研究会はセンターの前身である立命館大学ボランティアセンター(2004年設置)による文部科学省の現代GP「地域活性化ボランティア教育の深化と発展」(2005年採択)を契機に、教育実践の高度化を目的とした研究活動の柱として開始され、テーマの性格に応じて公開・非公開の区別をつけながら現在まで開催されてきているものである。2012年度以降は年度ごとに企画統括を担う教員によってテーマが選定され、公開・非公開の場を設けてきている。今年度は学生どうしの相互支援活動「ピア・サポート」を基軸としつつ、コロナ禍における影響と対応について取り上げることとされている。

今日の研究会は、立命館大学サービスラーニングセンターの各キャンパスに1名ずつ配属されている専門職員3名が「コロナ禍での学生ピアサポート支援 〜サービスラーニングセンターにおける正課外の取り組みから〜」というテーマのもとで話題提供を行うということで、Zoomミーティングには全国から40名を超える方々(開始時点で47名)に参加をいただいた。中にはかつて立命館大学サービスラーニングセンターで働いていた方もおられて、同じブレイクアウトルームに割り当てられて久々にお話できた方、さらには終了後にFacebookメッセンジャーで「ブログ拝見しております」と送っていただいた方もがおられた。以前、NHKの番組「最後の授業」のみうらじゅんさんの回で、中学生の頃に日記を母親が盗み読みしているのではないと感づいたとき、むしろ読み手がいることで話を盛って書くことによって、(これは新潮新書の『マイ仏教』などでも紹介されている)「比較三原則」に抗った、というエピソードが紹介された。反応があることが一つの張り合いにもなるが、一方で自らがやりがいを見出すことができるような型を見出すのもまた大事ではないかと、先日招待を受けた音声SNS「Clubhouse」の設定を今日終えたことも含め、改めて感じた一日であった。

小雨が降る中でのお届けとなり濡れないような工夫を重ねて
(iPhone XR, 4.25mm<26mm>, f/1.8, 1/122, ISO40)