市政協力委員の主な仕事は、「市民しんぶん」等の配付と、京都市広報板へのポスターの掲示、である。「市民しんぶん」とはタブロイド判の新聞の体裁を取る京都市の広報紙で、毎月1日には全市版、15日には各行政区版が発行される。都合、月2回、町内会に加入していない方も含めて町内に配布するよう、市政協力委員のもとに配送されてくる。ちなみに2020年9月15日、伏見区の藤森学区自治連合会が京都市の議会(京都市会)に「市民しんぶんの配布方法及び自治会・町内会の在り方の変更」を陳情し、10月21日には文化環境委員会にて審議された。なお「市民しんぶん」は、京都市のホームページにて電子版(広告無しPDF)や音声読上げサービス版が提供されている他、eメール配信、加えて点字版・文字拡大版・テープ版・CD(デイジー)版も提供されている。
議会に陳情されても、さらにはコロナ禍においてでも、紙媒体の配布という方法に大幅な変更はないように思われるものの、市政協力委員へのもう一つの役割、京都市広報板へのポスターの掲示は議論にさえ挙がっていないもようである。1968年に制定された「京都市広報板設置要綱」によると、「広報効果を増大させるために設置」されているという。市政協力委員の数だけ広報板があると仮定すると市内で8,000箇所が、先に示した要綱のもと、(1)市発行の広報刊行物類と(2)町内が主催する行事等に関するポスター類のための場所として確保されている、ということになる。京都市による「市政協力委員にご就任いただいた皆様へ」というリーフレットにもあるとおり、掲示するポスターには掲出開始と終了の期間が明確に定められており、貼りっぱなしで済ませることはできない。
今日は午前中に立命館大学の秋学期の成績登録を行い、11時から分担研究者で参加している科研費のプロジェクトでのセミオープンな研究会に出席し、「市民しんぶん」とポスターの掲出の準備をした。午後に立命館大学サービスラーニングセンターの定例会議と科目担当者会議の後、町内の6つの組長さんのもとにお届けし、比較的人通りのある路地に設定された京都市広報板にポスターを掲出した。15日までの掲出だったポスターは既に町内のどなたかの手によって処分をいただいており、多くの目が寄せられているのだということを実感した。
今回は2/28まで「下水道探偵」と「2021年度春期京都労働学校受講生募集」のポスターを掲出
(Leica M9-P, 35mm, f/11, 1/45, ISO 400)