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2021年2月17日水曜日

動物のいる風景を収めるので精一杯

寒い1日だった。京都は朝から雪模様で、一時はその勢いを増したものの、徐々に落ち着いていった。そんな中、水曜朝の恒例の英会話のクラスへの出席のため、大阪を目指した。いつものとおり、京阪電車での移動である。

最近は乗り換えをした上での最寄り駅ではなく、乗り換えをしない上での最寄り駅から少々歩いて教室へと向かうのだが、今朝はスズメたちの鳴き声がふと耳に入ってきた。ただ、カバンからカメラを取り出しているあいだに、異変を察知したのか、駐輪場の地面一体に何らかの拍子でちらばったのであろう食料をついばんでいた一群は、徐々に堤防の上へと移動してしまった。NHKの「世界ネコ歩き」でよく知られる動物写真家・岩合光昭さんのコミュニケーション能力をうらやむところである。

今日のお題となった記事は中国の地方航空会社(海南航空:Hainan Airlines)を参加に置くHNAグループ(海航集団)の倒産危機について、であった。アリババグループのジャック・マーさんの発言なども絡めながら、フィンテック(Finance+Technology)企業と中央銀行、転じて国家(および党本部)との軋轢について論じられたものだった。興味深かったのは、記事の中で出てきた潜在的なリスクが軽視された状態を意味する「灰色のサイ(gray rhinoceros)」にまつわり、動物をメタファーとした金融界の俗語に付いてであった。有名なところでは事前予測が困難な「black swan(黒い白鳥、つまり黒鳥)」、触れてはいけない問題としての「elephant in the room(部屋の中の象)」、その他にも投資にあたって強気で臨む「bull(牛)」と弱気で臨む「bear(熊)」、さらにはcrocodile(ワニ)がアリババで、shark(サメ)がeBay、そしてディズニーランドがtigerならWandaがwolves、という具合である。

行きの列車で通路をはさんで隣の席の方々のやや荒らげた会話が耳について離れなかったのもあり、ランチは久々にインディアンカレーで刺激をいただいて、家路に向かった。そして、20日に迫ったFDフォーラムの直前打ち合わせをパネリストの先生方と行った。続いて、今年の夏の立命館大学の夏期集中科目の打ち合わせとなった。夜は明日の動画収録にて行われるシンポジウムの素材作成を行うという、めまぐるしい展開の一日だった。