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2026年3月31日火曜日

一種一品を目指しつつ

かつて、空間の大きさに比例してモノが増える傾向にある、と指摘されたことがある。1999年に京都・西陣の京町家で暮らすご縁をいただいた際、土蔵も借り受けたときのことである。その蔵は廃棄される黒板や製図用の椅子などを譲り受け、ちょっとした学びの場を設えた。あわせて、CDではなくレコードプレーヤーでジャズを聴けるように、という具合に、趣味の空間としても整えた。

その後、大阪、再び京都、さらにはデンマーク、そして京都、という具合に引っ越しを重ねてきた。そうして引っ越すたびに、生活空間の大きさには変化があったが、あまりモノを処分せずに過ごしてきている。結果として、多くのモノが家だけではなく職場にも置かれている。何より、職場の空間も何度か変化してきており、今の研究室には最早10年以上にわたって開封されていない段ボールさえある。

人生も後半期を迎えたこともあって、徐々に自分なりの断捨離を進めねば、と思っている。特に父の死は、その必要を痛切に感じさせる機会となった。循環器系を煩っていたこともあり、死への準備時間を過ごすことなく亡くなったため、遺品となったモノたちは家族の手によって処分をしなければならなくなったのである。そして、既に4年が経過しているものの、まだ完全には整理が終わっていない状況にある。

そんななか、今、自分に課しているのは「一種一品」というルールである。文字通り、1つの種類ごとに1つのモノに留めていく、という方針なのだが、何をもって同一のカテゴリーとするか、その定義によってルールが緩和できてしまう、という問題に直面している。例えば、腕時計ならば、腕時計そのもので1種とするだけでなく、アナログとデジタルでそれぞれ1種類、さらには機械式でも手巻きと自動巻きで1種類ずつ、という具合にすれば、腕時計は3本まで持つことができるというルールになる。そんななか、今日はこれまでの素材とは異なる「デニムのエプロン」と、これまで所有してこなかった「寝袋」を購入し、2つ、モノが増え(てしまっ)た。