さて今年の大掃除、個々の机まわりの清掃は1時間の予定であったが、私だけが、遅々として片付かず、足並みを乱してしまった。無理もない。机の上は書類の山、山、山であったのだ。「雪崩」と揶揄されながらも、一つひとつ、思い出に浸りすぎないようにしながら、整理し、片付けていった。
書類だらけの机上を整理するにあたって、極めて役立っているのが、富士通の子会社「PFU」から出ているscansnapという機械である。より一般的な名称で呼ぶなら「ドキュメントスキャナ」と呼ばれるものだ。A4サイズまでの紙を、最大50枚までセットでき、その後ボタンを押せば瞬時に読み込んでいってくれる。しかもそれは、PDF形式やJPG形式など任意の書式で保存ができる上、ファイルの容量を重視するのか、あるいは画質を重視するのか、など、ある程度の設定がパソコン上で可能となっているのである。
とりわけ、パソコン関係の機械は「ガジェット」と呼ばれるが、私はそもそもガジェット好きな人間であるとよく言われている。このscansnapも、数あるモデルのなかでも「scansnap fi-5110EOX2」と「S500-W」と「S300M」の3つを所有しており、中でも應典院に置いている「S500-W」は、以前に探しに探して新品を購入した逸品なのである。と言うのも、「S500-W」は、発売5周年に出た「限定」モデルだったのだ。今でこそ、後継機種のS510はMac専用モデルとしてホワイトモデルが出ているが、「S500-W」は……などと、際限なく「モノ」について語ってしまいたくなる私、来年も「モノフェチ」の癖は直りそうにない。