官から民への「パワーシフト」(これはもともとルヴィン・トフラーのことばです)の実践として取り組まれている「指定管理者制度」に触れる機会が増えています。今日は、本籍地で休みをいただいて、京都市市民活動総合センターの指定管理者制度の公開プレゼンテーションのプレゼンター(よく言われるプレゼンテーターという表現は間違いなく間違っています)を務めました。指定管理者制度とは、これまで公の施設はいわゆる行政(国や地方公共団体)が半分以上出資した公益法人等によって運営されるという「管理委託制度」(地方自治法第244条)に取って代わるものです。企業も含めて、広く民間の知恵を公共事業に活かしていくことを目的とされているため、好意的に取る人もいる反面、「私企業が税金を投入された施設を食い物にしようとしている」であるとか、「不採算部門として割り切って事業者として申請してくる団体に対して既存の経験を有する人材を擁した団体が翻弄されてしまう」などの意見も出されたりするものの、個人的には「何も考えないで漫然と事業が展開されてきていた施設があるとすれば、そういうところが大きく変わる契機」、つまりよりよいまちを作っていくきっかけであり、手段にすることもできる、と比較的好意的に捉えています(と言いつつも、2つの施設の指定管理者制度に関わっていますが、恐らく指定管理者を募集する側も、そして我々のような応募する側も準備が大変で、ほとほと準備に疲れた我々は、終了次第、イッセー尾形さんと根本要さんのジョイントライブで爆笑しに神戸に向かう予定を入れ、実際そうしてきました)。