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2013年7月4日木曜日

理論と実践を架橋する「仕込み」

木曜日の朝は應典院から始まる。最近、2006年に應典院に着任した頃を振り返ることがある。当時も京都から通っていたためである。そして毎朝、師匠と兄弟子とのお勤めをしていたのが、やや懐かしい記憶である。

生活と仕事の拠点は京都に移ったが、まだまだ大阪との関わりもある。今日のお昼は内科のかかりつけ医を受診した。診療所は、地下鉄の駅で言えば堺筋線の恵美須町駅の近く、應典院からは自転車で5分ほどで着く距離にある。先月の血液検査の結果をいただいたのだが、残念な結果となってしまった。身体は正直、と言えばそのとおりであるゆえ、少なくともこの1ヶ月、少々、生活習慣の変化に真剣に取り組んでみることにする。

ゲリラ豪雨と言えないこともなさそうな中を戻り、午後からは應典院の月次会議と應典院寺町倶楽部の隔月刊による会報「サリュ」の編集会議が行われた。同時に、下半期の事業スケジュールと内容についての意見交換もなされた。なかなか決めるというところまでは至らなかったが、単純に「例年どおり」の枠組みで実施していかないということだけは確認できたように思う。とりわけ一年の事業の集大成として位置づけられる「コモンズフェスタ」をどうするか、夏のあいだの「仕込み」が鍵となろう。

夕方からは滋賀県の能登川まで赴き、大阪ガスのエネルギー・文化研究所の研究会に参加した。2009年に創元社から刊行された『地域を活かす つながりのデザイン』の「その後」を追いかけている研究会でもあり、年に5〜6回程度の会合と、同志社大学大学院総合政策科学研究科での講義『コミュニティデザイン論研究』の企画運営がなされている。今日は趣向を変え、実践の現場で、理論的な観点を深めようと、滋賀県立大学の近藤隆二郎先生を講師に、子民家エトコロにて開催された。近藤先生のお話からは「巡礼」における身体参加のプロセス、パターンランゲージによる意味的参加の記述方法、1968年から南インドにあるエコビレッジ「オーロヴィル(auroville)」の場のマネジメント、さらには開催前にはアサダワタルくんの話題提供もあって、実に知的な興奮に満ちた会となった。