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2017年9月10日日曜日

変化に向き合わざるをえない

1994年にAppleのMacintoshを使い始めてから、変わらずEudoraというメールソフトを使ってきたが、いよいよ乗り換えを決断する時が近づいてきた気がする。もっとも、実際は圧倒的な検索機能と迷惑メールのフィルタ機能があるGmailを使っており、GmailをEudoraでも処理している、という状況にある。Eudoraのいいところは、一つひとつの受信メールがスレッド(ひとまとめ)にならずに表示されるため、特に返信漏れを避けることができるために、変わらず使ってきた。加えて、最近は資料作成のメインマシンである17インチのMacBook Proと外出先に持ち出す11インチのMacbook Airのあいだで、Dropboxというファイル同期サービスにより、メールボックスのデータを含め、動画以外の書類を常に最新のもので揃えておくことができたので、マシンが変わってもストレスなく、作業を進めることができていた。

ところが、Eudoraは2009年に発売された「Mac OS X 10.6 Snow Leopard」までしか動作しない。ちなみに2017年9月10日の時点での最新のOSは「macOS 10.13 High Sierra」(細かいが、10.8からOS X、10.12からmacOSと呼ばれている)であり、既に8年前、世代にして7つ前のOSまでしか動かないEudoraを、未だに使ってきたのである。ところが、インターネットの世界の進展により、Snow Leopardでのクラウド系のサービスは徐々にサポート終了が表明されるようになり、Dropboxにもその波がやってきた。そのため、Mac OS X 10.6からOS X 10.8でのDropboxの同期が停止する2018年1月16日までには、メインマシンのOSを更新せざるを得なくなった。

今日はお世話になっている方が出版の準備を進めている原稿にコメントを求められたため、午前中いっぱいかけて通読し、午後にEudoraにて文章をしたため、送信した。使い慣れたインターフェースが愛おしいが、メールソフトよりも、その他の書類の制作と管理の環境の方が優先される。コメントを送り終えた午後には、日本から持って来たDVDビデオの整理(MacBook Pro 17インチにはDVDドライブが付いている)をしつつ、大学コンソーシアム京都浄土宗應典院で働いていたときにお世話になった時代工房の柴田さんに教えていただいたメールソフト「Gyazmail」をインストールして、新たな環境に適応できるよう、試用を始めてみた。クラウド系のサービスを使わず、スタンドアローンの環境であれば、Snow Leopardのマシンもまだまだ使うことができるのだが、時代の波には勝てそうもない。

もし、OSをアップデートすると、Eudoraに加えて、テープ起こし(音声ファイルの内容からテキストデータを作成すること)に重宝していたPardon?というソフトも使えなくなる。一方で、DropboxやiCloudなど、スマートフォン(iPhone)やタブレット(iPad)ともシームレスな作業環境が出来上がる。米国Appleでは、現地時間で9月12日の10時から、新社屋のSteve Jobsシアターでスペシャルイベントが予定されており、ここで新たな製品が発表される。変化にどう対応するか、そんなことに思い悩んだ日曜日の夕方、窓の向こうでは雨を察知した鳥たちが一斉に飛び立っていた。