デンマークでは昨日からの雪が残る一日だった。いよいよ日の出は9時に近づいてきた。それでも、街灯が雪に反射するためか、いつもよりも明るい朝だったようにも思える。明るいだけでなく、雪が音を吸収するため、静かな朝だった気もしている。
デンマークでは朝8時50分に、日本とつないで会議が行われた。国際ボランティア学会の研究委員会であった。議題は研究委員会の存在と機能を確認し、次年度の展開について意見交換することだった。理事となって3期目であるが、なかなか貢献が足りず、ここで奮起せねば、と資料を作成して臨んだ。
今回もまた、Zoomによる会議となった。現地は16時50分である。授業を終えた先生がタクシーから、研究室から、ご自宅から、それぞれの場所からの参加だった。しかも京都、山梨、名古屋、沖縄、そしてデンマークからと、全員が違う場所からでの参加であった。
会議は40分ほどで終わり、次回の日程調整も済み、3月に向けた見通しも立った。物事を進めていくプロセスと何かを生み出すアウトプットとは、よく対置されて論じられる。今日の打合せは、1つの場所に移動することを前提にしなければ、自分のどの時間を何に割くのか、ということが問われるという単純なことを改めて確認する機会になった。つまり、先に掲げた両者は、結局のところ、どちらが大事かという二分法の議論に収まるものではなく、他者に対して自分がどこまで優先度を上げ、貢献するかという姿勢にかかっている。