英語が得意なわけではないが、好きだ。とりわけ、語義から意味を探ることが楽しい。それは漢字であっても、またその他の日本語でも同じようなことができる部分もある。ただ、漢字において部首であったり、日本語以外でも語源を辿るといったこと以上に、英語の場合は(その他ヨーロッパの言語も似た傾向にあるとも言えるだろうが)接頭語と語根と接尾語とを分割して捉えてみたときに、意味の体系に触れられるのが興味深い。
今日は午前中に立命館大学共通教育推進機構および教養教育センターの次年度の運営に関する打合せがあった。「何学部の先生ですか?」と問われることが多いものの、私の所属はこの「共通教育推進機構」なのである。英語で言えばInstitute for General Educationで、Liberal Arts Centerの担当、ということになる。立命館大学では各学部の英語名にCollegeを付しているために、それぞれの専門に基づいて学位を出すことができる機関であることが明確だが、機構の英語名にInstituteが充てられているのは、学内の実践的・実験的な取組を企画・開発・導入・展開・評価を行い制度化を図る研究所のような役割を果たすことが期待されていることの現れであろう。
その後、立命館大学衣笠キャンパスへと向かい、正門前のバス停に、2020年度の教養C群科目「ソーシャル・コラボレーション演習」受講生によるバス停の装飾活動の立ち会いを行った。2この科目は2012年の教養教育改革で設置された科目である。当初は立命館大学の地域連携活動に、2019年度からはそうした地域連携活動を評価いただいたことで、京都府立堂本印象美術館と取り組みを重ねてきた。そして今日は、2020年度の活動の一つ、美術館のプロモーションの一環として、京都市交通局の許可のもと、美術館のスタッフと受講生らの手によって、期間限定にてQRコードつきのポスターが掲出された。
バス停のポスター掲示が美術館のプロモーションとして位置づけられている理由は、ポスターのQRコードをスキャンした後に表示される画面を美術館の受付で提示すると、特製のバッジがプレゼントされる、という仕掛けとなっているためである。文字通り、pro(前に向かった)motion(動き)を誘発するものとなっている。この立ち会いの後、立命館大学びわこ・くさつキャンパスに向かい、新年度から本格展開をしたいプロジェクトの打合せを行った。私もまた、前に向かって動いていく新年度としたい。
(iPhone 12 mini, 1.55mm< 35mm equivalent: 14mm>, f/2.4, 1/905, ISO25)