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2009年7月12日日曜日

緑のカーテン


 都心のマンション暮らしを初めて3回目の夏がやってきた。築200年弱の京町家暮らしを送っていたときには、時には打ち水をしたり、あるいは窓を全開して坪庭からの風を取り入れたりなど、工夫をすることによってエアコンいらずの生活を過ごしてきた。ところが、木と土と紙と竹の家とはうってかわって、鉄とガラスとコンクリートで出来た住まいでは、なかなかそうはいかない。昨年は据え付けのクーラーのスイッチに、安易に手を伸ばしてしまうときが多かった。
 そこで今年は、夏の暑さを和らげるという個人的な利便だけでなく、地球温暖化防止への小さな貢献として、「緑のカーテン」に取り組むこととした。きっかけは、京都府地球温暖化防止活動推進センターが作成した「みどりのカーテン育成ガイドブック2009」(http://www.kcfca.or.jp/midori/img/gitya.pdf)に妻が大変な興味を示したことだった。同センターには知り合いが多く関わっているということもあって、2年前に初めてガイドブックが発行されたときから興味を抱いていた。しかし、一人暮らしではなかなか手が回らず、実際の行動には至らずに止まっていた。
 今回植えたのは、ゴーヤーとアサガオである。ゴーヤーを植えたのは、文字通りカーテンをつくるのであるから、一定の繁殖力が必要となるためである。上記のガイドブックでも、「比較的育てやすい」としてゴーヤーを例に育て方を解説してあった。単に育てるだけでなく、ゴーヤーには食べる楽しみもあるので、もう一つ、愛でる楽しみとして朝顔を植えることにした。
 本日はいよいよ育ったゴーヤーの、第一弾の収穫を行った。とりあえず、一番育ったものを1本だけ、ゴーヤーチャンプルではなく、トマトソースのパスタでいただくことにした。当然無農薬、しかも生長の過程を見てきただけに、一層味わい深いものとなった。琉球朝顔ほどの繁殖力(例えば、地域交流スペース「結」の南面)はない朝顔たちを愛でる日も当面続きそうだが、ゴーヤーを味わう日々も当分続きそうだ。



2009年7月12日執筆・ニコンD40・Ai改20mm/F4、 F4・1/250(2枚とも)

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