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2017年8月18日金曜日

見たままの仕上がりになるはず

今日は家で缶詰となって仕事をした。来週に迫った、国際総合防災学会のポスター作成である。どちらかと言えば、ポスター発表よりも口頭発表を好んできた。しかし、逃げ切り型とでも言うべきか、12分ほどの紹介と3分ほどの質疑応答では内容を深めきることができないと、学会発表そのものに疑問を抱くことが増えてきた。その一方で、業績を重ねていくためには、そうしたアウトプットを重ねると共に、他の発表からのインプットを欠かさずにいることが求められる。

国際総合防災学会は2年前のインドでの大会に初めて参加した。研究の分野を文系と理系という2つに分けるなら、理系の研究者らが多く集う傾向にあるように思われた。もっとも文系と理系という大別はあまり効果的ではなく、物語よりも法則が求められ、事態の認識だけでなく理想的な未来を構想・設計していく姿勢が求められている、という方が適切だろう。そのため、前回の参加の発表では、気仙沼でのツリーハウス制作の事例と、そこにまつわる不便益の益といったことについて接近したものの、「unusefulness」よりも「redundancy」という言葉が妥当ではないか、といった用語の議論に留まり、復興や防災に対する深い思索には貢献できなかった気がしている。

昨年はイランで開催されたものの、ちょうど日本での災害復興学会と重なったために不参加とした。2年ぶりの参加に際しては、前回の姿勢を反省し、ポスター発表で臨むこととした。また、共同発表者と共に、その意味を掘り下げることにした。題材は2017年2月に行ったイオンモール草津での防災イベントである。

ポスターはA0サイズでの作成が指定されていた。今年の1月に人と防災未来センターで行われた「災害メモリアルアクションKOBE」にて、A0でのポスター制作が求められたため、その際の経験をもとに、文字サイズなどを工夫した。その昔、MacではWYSIWYGという、画面表示と印刷出力が一致するという理念が貫かれていたが、それも今は昔、モニタの解像度が上がり、状況は異なっている。17インチのノートパソコンがあるので作成には苦労することなく仕上げることができたものの、はてさて、実際の仕上がりが満足いくものとなるか、月曜日に予約した出力の結果に戦々恐々である。