今回の緑化活動の方法は、種を蒔くということでした。マメ科の植物、沙打旺(サダワン)と楊柴(ヤンツァイ)【もしかしたら檸条(ニンテャオ)だったかも】の種を、砂地の地面に(ただ)巻く、という作業です。「エッ、それで沙漠が緑化されるの?」と思うかもしれませんが、これこそが、1998年から続けてきた沙漠緑化活動に参加してきた人々の、それぞれのリレーの賜物なのであります。そういう意味では緑化をするために意気込んでやってきた方であれば、「これが沙漠?」と感じるくらい、現場では着実な成果が出ております。
1997年、あたり一面が流動砂丘(もともと沙漠でなかったところに砂などがやってきて沙漠となったところ)であったとき、まず行ったのがブルドーザーを入れて、防砂のためのポプラを植えたことで、その痕跡は今もきっちり辿ることができます。
お昼は現場で食べるのですが、ちょっとしたピクニック気分で、盛り上がります。
ただ種を蒔くといっても、約200haの対象地のなかで、また緑化が充分でない土地を探しつつ、起伏のある砂地を歩くとそれなりに疲れるので、時には程々に休みつつ、作業を行います。