実は、今回の緑化活動、当初は「ただ種を蒔く」のではなく「粘土質の土で種を固めた団子状のもの」(要するに、泥団子と言ったらピンと来るでしょうか?)を蒔くというものでした。しかしながら、このところの天気の影響で、事前に準備していただいたものが乾いておらず、初日はやむをえず種を直接蒔いたのでした。もともとこの方法は、自然農法を研究し、地元の愛媛県や諸外国で実践してきた福岡正信さんによって編み出されたものであるとされ、数多くの特許も取られているものです。福岡さんの「粘土団子」では100種類以上の種を織り交ぜて、無肥料によって不毛の地を農地へと変えていくものですが、今回はその方法の一部をならって、とりわけ動物が食べてしまうことを防ぎ、さらにはあまり降らない雨を種が団子のなかで待つことができるようにするために採用されたものとのことです。
作業の前にはスタッフの方から簡単な説明がなされます(今回はビデオ撮影用にかなり丁寧になさっていらっしゃいました:現地5回目の人間のボヤキです)
地平線まで見えるような風景ですので、時に自然の力を感じるのですが、そのうちの一つに「雲の陰」が地面に降りる、というものがあります(地表の色が手前と奥で違っているのはもともとの砂や土の色が違うのではなく、太陽の光が雲で遮られたためです)。
今回(も、ニュージーランドに引き続き)、関西国際空港で携帯電話を借りていったのですが、まさか電話の相手もこんなところで電話をしているとは想像だにできないでしょう(撮影は例の表彰された増田達志さんで、通話先は京都の職場です)。
夜はその増田さん宅の庭でパーティーを行い、参加者とスタッフのみなさんと、親交を深めました。