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2017年12月9日土曜日

欧州文化首都「オーフス」に駆け込みで

今日はオーフスへと足を運んだ。デンマーク第2の都市であるオーフスは今年EUの文化首都に指定されている。数多くのイベントが開催されてくる中、奇しくも今日が最終日とされていた。ちなみに欧州文化首都は必ずしも1年に1都市だけが指定されるものではなく、既に2033年まで対象国が選定されている。


まず向かったのはモースゴー先史博物館である。この博物館には夏にも足を運んだ。特別展「Journey」もまた、欧州文化首都の指定に伴うもので、7つの物語から学びべき要素を抽出したものである。湿地遺体の鑑賞も含め、昼過ぎまでここで時間を過ごした。



次に向かったのは、Risskov(リスコフ)地区にあるオーフス大学附属病院精神科病棟の博物館 である。ここは1929年に入院した画家Louis Marcussen(1894-1985)の自称「Ovartaci(オヴァルタシ)」にちなんで「Museum Ovartaci」とも呼ばれている。ovartaciとはデンマークのユトランド地方の言葉で"Over fool"(愚か者)を意味している。 1階が美術館、2階が博物館となっており、なかなかの見応えであった。


その後、女性博物館にも足を伸ばす予定だったが、雪が舞ってきたので、1本早い列車でオールボーに戻ることにした。同行のサトウタツヤ先生が「せっかくなのでDSB'1に乗ろう」と誘ってくださったため、1時間の快適な移動を楽しませていただいた。その際、切符を買い間違える(指定席はDSB'1、乗車券はStandard)という失態を重ねたものの、明らかに不慣れな旅行者と判断されたためか、車掌さんが「次からはちゃんと買ってね」と寛大な処置をいただいた。「日本食が身体に合うから」というリクエストのもと、夕食はこれまで行ったことのないレストランにご案内し、お寿司をご馳走になった。