ブログ内検索

2007年2月8日木曜日

京都発NPO最前線

 「朝食会とか、パワーランチとか、好きやもんな。」朝、9時半過ぎ、京都駅の地下街で擦れ違った元同僚のことばはそう言った。まだ、服飾店等のシャッターは空いていない地下街を、彼は銀行の振り込み確認に出かけているところだ、という。一方で私は、きょうとNPOセンターの事務局長であり常務理事(時々、ここに綴っている友人であり同志のひとり)と朝食会の店を探していた。

 朝食会やパワーランチなど、食事を取りながら会合をすることをまわりに提案するようになったのは、2002年の米国研修以降だ。2002年の10月、ほぼ1ヶ月間を、私は東京のNPOサポートセンターを通じ、アメリカ合衆国国務省の招聘で、International Visitor ProgramのMulti Regional Projectの日本代表として、NPOマネジメントに関して学ばせていただいた。8日から31日のハロウィンまで、ワシントンD.C.に始まってクリーブランド(オハイオ州)、ダラス(テキサス州)、シアトル(カリフォルニア州)、そしてニューヨーク(ニューヨーク州)と5都市を、17ヶ国から参加した19人とともに周遊した。そこで学んだ習慣が朝食会であり、パワーランチであった。

 言うまでもなく、すべての会議が朝食会とパワーランチで占められるわけではない。感覚的には、聴くことだけではなく話すことをも重視するときに、朝食会やパワーランチという形態が採られていたような気がした。だからこそ、誰かから聴くことだけを目的にしない会議の場合は、食事を取りながら行うことを提案するようにしている。もちろん、「ながら」族となることを嫌がる人もいることは承知をしているので、相手を見て提案することを忘れてはならない。

 きょうとNPOセンターの常務理事との朝食会は、ホテルグランヴィア京都がを常としている。しかし、今日は遅めのスタートとなったために、別の場所を探さざるを得なかったのだ。ともあれ、お互い忙しい身で、あえて朝食会をしているのは「思いついたらその後に動くことができる」上、「夜に同じ時間を掛けるよりも圧倒的に低コストである」という点も見逃せない。何より、素敵な料理とともに雰囲気を変えて議論をすることで、日常の繁忙さを客観的に見つめなおすことができること、友人であり同志が言う、この「優雅な時間」の心地よさに、月1回程度、浸っている。





京都発NPO最前線:自立と共生の街へ

ボランティアに愛はいらない(抜粋)




 ボランティアは社会的な活動なのです。愛とか善意とかいう精神主義的な言葉では特徴づけない方がいいのです。「愛は地球を救う」というキャンペーンのテレビ番組がありますが、あれも要するに「お金は地球を救う」ということに他ならないのです。「同情するなら金をくれ」という身も蓋もない真実がそこにあります。もちろん、愛情もお金も必要でしょうが、愛情こもったお金というのはややうさん臭いと思いませんか。自由に使えないのですから。

 ボランティア活動はつながりという言葉でとらえることのできる関係を表現しています。手紙や電話と一緒で、情報発信すればするほど受け取る情報量が多くなります。孤独にある人は発信量が少ないので、受け取る情報量も少なく、悪循環に陥るのです。

 つまり、自己開示です。悩みを相談し、プライバシーを打ち明け、救いを求めれば求めるほどアドバイスは多く入ります。自分の弱さを見せるということですね。弱くなった分だけ他人からエネルギーを注いでもらうことができるのです。もちろん、弱くなるには勇気がいります。弱くなることで結びつくという人間関係の作用があります。他人に依存する力とも言い換えることができます。依存することで自立するのです。弱くなることで強くなるのです。ボランティアされるにも力量が求められるということです。



きょうとNPOセンター・京都新聞社会福祉事業団(編)(2000) p.211

《中村 正 2000 ボランティアのすすめ:ボランティアとNPO きょうとNPOセンター・京都新聞社会福祉事業団(編) pp.183-221》







0 件のコメント:

コメントを投稿