水曜日、朝は大阪での英会話のクラスに出席した。今日のテーマはミャンマーの軍事クーデターで、仏教国での軍事政権の影響と動向について、第二次世界大戦中における鈴木敬司・陸軍少将による「南機関」の話まで遡り、意見交換がなされた。また、ロヒンギャのみならず、国境沿いで生活を送る少数民族の存在をはじめ、民主化運動を経てなお残っていた社会問題についても改めて認識することができた。若い国の若者たちによる国づくりを何らかの形で支えられれば、と痛切に感じる1時間半となった。
このところ京阪の淀屋橋駅ばかり使ってきたが、今日はあえて渡辺橋駅を利用することにした。お目当ては現在発行されている第136号が最終号となる「月刊島民」を目にして手にすることだった。2008年、中之島線の開業をきっかけに創刊され、水都大阪の象徴の1つである中之島界隈の魅力を掘り下げる冊子として、実に読み応えがあるものだった。あれから12年、企画・編集・発行にあたって留め金のような役割を果たしてきた「140B」が入居していたダイビルは建替となってしまったものの、大大阪の痕跡を辿ることができる風景は各所に遺されていると共に、それらを大切にする市民らによる継続的・発展的な取り組みが重ねられており、その一翼を「月刊島民」が担った部分もあろう。
京阪中之島線が開業した2008年には天満橋界隈に住んでいたこともあって、若干の感慨に浸りつつ、午後にはZoomミーティングに自宅から参加した。立命館大学「2020年度(第4回)・2021年度(第1回)基本担当者会議」と呼ばれる会議であった。これは2008年に導入された「基本担当者制度」の効果的な運用のために実施されるものであり、各キャンパスで開講する同一科目について、シラバス・講義内容の標準化、授業進捗状況の把握、成績評価基準・方法の調整などが行われる。2020年度はコロナ禍により、そうした部分が一層重要となったこともあって、多くの参加者のもとで、よりよい教育実践のための授業改善の手がかりを探る機会となった。
Zoomミーティングの終了後、引き続き打合せが持たれた。新年度早々に締切となる民間財団の助成事業に応募するためのブレーンストーミングであった。準備期間は短いものの、長い時間をかけて蓄積してきた知見がある。「月刊島民」が丁寧にまちの歴史と文化を紡いできたことを想い起こしながら、応募用紙の空欄に向き合い、ストーリーを練り始めた。
PDF版で目を通すこともできるものの手にとって目を通すことに格別の意味があるかと
<Nikon D40, Micro 40mm, f/4, 1/60, 40 mm>