中学から高校にかけて、ジェームズ・ディーンの魅力に引きつけられていた。リーバイスのCMの影響が大きい。また、Boonという雑誌の影響もあって、雑誌内で取り上げられていたストリートカジュアルと、それにまつわる雑学の紹介を通じて、夭折のスターの伝説を知ったことも下支えとなった。インターネットやWikipediaのない時代のゆえんである。
中でも映画『理由なき反抗』で、超絶のかっこよさに触れた。さすがに作品内で着用されていた赤は差し控えたものの、クリーム色のスイングトップに501を履いていた。その後、ジェームズ・ディーンがリーバイスを履いていたのはごく稀のことで、通常はLeeを履いていたということ、Levi's Bookという、ショップ(確か、エンゼルという名前ではなかったか…)で配られていた冊子で知った。加えて、ポルシェ(550スパイダー)に乗ることはできないだろうから、せめて格好だけでも真似てみようと、高校時代はリーゼントスタイルとし、その姿は卒業アルバムに残されることになった。
映画『理由なき反抗』では、親たちから見れば反抗する理由が理解できないものの、こどもたちからすれば理解してもらえないことが反抗の理由である、といった場面が重ねられていく。レンタルビデオ(VHS)で鑑賞した際には、食い入るように見たことをよく覚えている。その後、字幕が煩わしいと思い、つてを辿って英語版のビデオ(VHS)を購入してもらい、何度も何度もその振る舞いを研究した。ただ、HanesのTシャツはアメリカのような機械乾燥でなければすぐに襟首がクタクタになってしまうためにBVDに、コンバース(ジャックパーセル)は靴底がペラペラなのが気になってNIKEのAIRに、リーゼントは匂いが気になる上にシャンプーが面倒くさくなり使用を止めるなど、機能を優先していくことによって真似事は収まっていった。
やがて大人になっていく中で、理由なき反抗のように一見すれば思われる行為にどのような理由を見出すことができるか、ということを思うようになった。そんなことを想い起こしたのが、今日、町内会長から届いた「総会議案書」に対する修正要請の項目である。コロナ禍だからこそ、単に前例を踏襲しないように、ということと、統一感がないところを統一しようと試みた点に対して、ことごとく、修正への要請が重ねられた。はてさて、これを理由なき反抗と見るか、理由ある修正案への対抗と見るか、少なくとも22日に開催予定の総会前役員会を実施する理由であることは間違いない。
総会の案内状は西暦並記なのに議案書内は西暦を削除という指示に合点がいかない
(iPhone 12 mini, 4.2mm< 35mm equivalent: 26mm>, f/1.6, 1/60, ISO250)
0 件のコメント:
コメントを投稿