朝から新幹線で浜松へと向かった。「令和2年度浜松市創造都市推進事業補助金報告会」への参加のためである。オンラインでも実施可能であると考えられたものの、関西の緊急事態宣言が解除されたこともあり、三密回避のもとで一堂に会して集中審議を行う方がよいかろう、という判断のもとでの出席だった。議題は3つで、採択団体の実施状況の共有、来年度の見通しの確認、そして再来年度以降の制度のあり方についての意見交換、であった。
私からはアドバイザーを務めた4つの採択提案と、取り下げになった1団体が直面することなった事態を紹介する中で、この補助金の目的である浜松での「創造都市」の推進とは何を意味するのか(既に要綱等には記載されているために)改めて明確に示すこと、あるいは提案する側が定義する創造都市とはどういうもので、その維持・発展のために何をしようとしているのかが明らかとなるフォーマットを整えてはどうか、と示した。その上で、間接経費制度の導入を踏まえた事務局とアドバイザーによるバックオフィス機能を制度に盛り込んではどうか、と提案した。また、そもそもこの1年、採択事業の実施者だけでなく、事務局もアドバイザーもコロナ禍への対応を積極的に図ってきたところであるので、果たして何ができたか、運営面の総括をしてはどうか、とも示した。その上で、過年度の(そして前身として位置づけられる「みんなのはままつ創造プロジェクト」を含む)採択団体交流を通じて構築するサポーター制度も実現可能であり、自ずと市民活動団体・アーティスト・企業という3つの枠で括ることよりも、むしろ協働事業により新たなチャレンジを展開しようとする人も出てくるのではないか、と投げかけた。
令和3年(2021年)分は例年どおりの展開で、4月から相談と応募受付、5月に書類審査、6月に面接審査となり、7月以降は審査員からアドバイザーへとモードチェンジをしてくことだろう。以前なら、面接審査の折にお隣の磐田市に帰省し、父や母と少々のお酒を飲み交わすこともあったが、新型コロナウイルス感染症が収束していき終息まで辿り着くには、相当の月日がかかるだろう。先日、実家の母から言われたことは、緊急事態宣言が発令された地域からの往訪者がいる場合に通院に支障が出る可能性があるので避けて欲しい、ということだった。それもあって、今日は緊急事態宣言が明けたということを1つの根拠として、三密を確保して1時間ほど実家に立ち寄ることにした。
以前は2軒並んだ家の脇にある路地を抜けて玄関に辿り着くという立地だったものの、手前2軒が引っ越しをされたこともあって、通りから我が家を見ることができる。少し雲が出ていたものの、青空の下で玄関脇の白木蓮が満開に近い状態だった。ガーデニング(のようなもの)が趣味の1つである母によると、この樹は私の誕生記念に植樹しようと(恐らく父が)提案したものだという。そして、松食い虫の被害にあったところには、今年に入ってから小さなミカンの樹を植えたそうで、それはこのところ相次いで入退院を繰り返している父に「実がなったら食べよう」というメッセージを込めたものであると知り、そうした会話を共にする時間を可能な限り大事にしようと思う帰省となった。
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