立春も過ぎ、あたたかな日曜日だった。コロナ禍でなければ、ご近所の散歩やピクニック気分でちょっと遠出を、などと思い立つところである。しかし、コロナ禍の只中ということもあって、終日、ほぼ自宅で過ごした。外出は電話でオーダーした食べものを取りに出たくらいだった。
午後はZoomでの講座の受講と、Clubhouseでのおしゃべりと続いた。Zoomの講座は立命館大学人間科学研究所の20周年記念の5回連続の講座の3回目「冤罪を晴らす科学─イノセンス・プロジェクトの可能性」で、立命館大学政策科学部教授の稲葉光行先生がご担当の回だった。研究所のメンバーに入れていただいているということもあって受講の機会を得たものの、かねてより伺っていたプロジェクトの背景と全体像を知ることができた。ただ、司会の若林宏輔先生と対話されていた最後の最後の部分は時間切れで退出させていただかねばならないのが残念だった。
そして15時から「コロナ禍で生じたICT教育格差に切り込もうトーク」と題して、愛知の毛受芳高さん(一般社団法人アスバシ代表理事)と、石川の谷内博史さん(金沢市市民活動サポートセンター長)と3人がモデレーターとなり、Clubhouseでおしゃべりした。きっかけはこれまたClubhouseで、前日夕方にお誘いをいただいたルームでの何気ない会話から「じゃあ」というイベントにつながったという具合である。「ルームの名前で煽ったところがあるかもしれない」とモデレーターどうしで反省しつつも、約2時間のおしゃべりは徐々に白熱していき、リスナーの中から3名がスピーカーとなって各々の関心や経験をお話いただくこととなったのだが、そのうちの1人が私の秋学期に担当したオンライン授業の受講生で、思わぬつながりを楽しむことができた。終了後、冷蔵庫にストックしていたビールに手を伸ばすと、昔ながらの熱処理で製造されたキリンのクラシックラガーで、生の対話に白熱した後にピッタリの飲み物ではないか、と感じ入った。
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