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2021年2月8日月曜日

規則の解釈と規範の形成

締切のある仕事が続いている。昨日、2月7日は立命館大学のシラバス入稿の締切だった。そして今日は現在、採択いただいている科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)の来年度の支払請求書の学内締切だった。そして10日は、立命館大学の文化の一つ「教学総括」のサービスラーニングセンター内での集約日となっている。

こうした締切のある仕事と平行して、他者に時間を預ける仕事もある。いわゆる会議出席である。コロナ禍で会議の会場への移動時間が0となったので、その点では大幅に自分の時間が増えたはずである。それゆえ、それらが締切のない仕事や自分のために割く時間、例えば読書や書類整理に充てていけば、より充実した仕事や暮らしを送ることができるのだろうが、なかなか難しい。

今日は書類の整理と作成に加えて、16:20から、立命館大学研究部の「With コロナ社会 提案公募研究プログラム- Visionaries for the New Normal -」に採択いただいたプログラムの企画が行われた。「在住外国人支援と市民性教育を目的とした多文化共生E-サービス・ラーニングモデルの開発」というテーマで取り組んでいるもので、多様な文化的背景のある人たちどうしのオンラインでの交流プログラムの実施で、その企画運営に携わった学生たちの学びと成長を明らかにする、という目的を掲げている。対面での企画であれば参与観察として、場には介入せずに全体の動きを見つめることができるものの、オンラインに参加すると、何もしない参加者の存在は対面のときよりも全体のモチベーションに大きく影響する局面がある。そのため、ブレイクアウトセッションでは1参加者としてゲームに加わり、「ワードウルフ」という仲間はずれ(あるいは少数派)を当てるものと、Google Earthで参加者の故郷を紹介しあう「オンライン世界旅行」を一緒に楽しませていただいた。

他者とのあいだでの気持ちよいコミュニケーションではルールが重要である。それは必ずしも罰則も含めた規則として明文化されたものばかりではなく、言語化されていない不文律、いわゆる規範という側面にも注意が払われる必要がある。今日は締切を守り、またオンラインでのコミュニケーションでは単純で明快なルールの解説の上で、各々の解釈の自由度も許容されることによって、心地よい時間を過ごすことができた。その一方で、最近、個人的にささやかな憤りを抱いているのが、ご近所さんの自転車駐輪マナーの悪さで、いよいよ罰則つきのルールを適用せねばならないのだろうか、と悩んでいると、家から少し離れたところで3日前に放置自転車の撤去をしたことを告げるビラが路上に置かれているのに目が向いた。

この放置自転車撤去の告示の紙はただ朽ちるのを待つだけで朽ちたら効力は無くなるのか…
(Leica M9-P, 35mm, f/11, 1/90, ISO400)

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